進化の結果の原点回帰

求人広告を見ると多いのは
新規開拓いっさいありません、とか
ノルマなし！とか
誰でもできますみたいなことを言って募集する会社。

あるいは受注はオンラインで、
あとは見込み客に説明に行くだけ、とかを目指している会社。

彼らが強調するのは属人的でない営業。
人に頼らない営業。
営業が勉強しなくても気が利かなくても売れる仕組み。

もちろん一理ある。
生産性を上げて会社を大きくしたいのなら
個人の力に頼っていては限界がある。

でもこれだけを目指す会社は全部だめになると思う。
合理性を追求してみても
人間は合理的にはできていない。
得意先担当者がいつも合理的な判断をするわけではない。

本当にうまく機能するなら
そもそも営業マンはいらなくなる。

御用聞きだけなら
受注だけなら
説明だけなら
オンラインで全部できる。
それしかできない営業マンがいらなくなる。

営業マンがいらなくなった時
それでも必要とされる人は
新規開拓できる人。
目標を達成できる人。
相手の懐に入れる人。
商品説明以外の話題が豊富な人。
勉強好きな人。
気が利く人。
好かれる人。
結局そういうことになる。

AIにはできない情緒的な部分。
AIが進化、普及していった結果
まわりまわってこれから必要な要素は
人間力ということになってきた気がする。