洞窟

「洞窟の比喩」というのをご存じだろうか。


私たちの現実は洞窟に例えられる。

私たちは洞窟の中に住んでおり一生を過ごす、それぞれが椅子に座り洞窟の奥に投影された映像をずっと見ている。これが「現実」であり、世の中の「普通」である。


しかし、時に椅子から転げ落ちて洞窟の反対側から明るい光が差し込んでいるのに気づく人がいる。その人はその光の正体を確認するため、初めて洞窟の外に出る。

洞窟の外に出ると、最初は暗い場所から出たばかりで目が慣れないが次第に、明るい光の正体は「太陽」であり、「青空」があり、「風」や様々な「動物」がいる事に気づく。

この事を他の人にも伝えようとして急いで洞窟に戻る。


だが、明るい場所から暗い場所に戻ったために足元が見えず、人や椅子にぶつかり転んだりする。

他の人は「変な奴だ」や「なぜ椅子から動いているのか」など馬鹿にしたり、偏見の目を持つ。やっとの思いで外の光景を伝えても誰も信じようとしなかった。


この話は大学時代に教えてもらった話で、何か新しい事を始めるときには必ず思い返し、洞窟の中にいた側が自分だったとしても話を聞こうと思う。


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