Instagram広告とは
Instagram広告とは
Instagram広告とは、Meta社(旧Facebook社)が提供する広告サービスで、Instagramのフィードやストーリーズ、リールなどに画像や動画広告を配信できます。
日本で約6,600万人以上(2023年11月時点)のユーザーが日常的に利用しており、特に若年層や女性を中心に高い人気を誇ります。
企業やブランドにとっては、視覚的に魅力あるコンテンツを通じ、商品やサービスの認知度向上や購買促進を目指す有効なマーケティング手段となっています。
Metaの広告マネージャーを通じ、FacebookとInstagramをまたいだ一元管理もできるため、広告運用の効率化にも優れています。
- 【Instagram広告の特徴】
- ・幅広いフォーマットが利用可能
- ・高精度なターゲティングで効率的な集客が可能
- ・ブランドの世界観を表現しやすい
Instagram広告の費用や出し方、運用のコツについては下記の記事でもご紹介しています。
Instagram広告の種類
画像広告
静止画とテキストを使用した基本的な広告です。
広告を見た人を、高品質で魅力的なビジュアルによってリンク先のウェブサイトやアプリに誘導できます。
動画広告
短尺の動画とテキストを使用した広告です。
商品の特徴を強調して紹介したり、動きと音声で注目を集めることができます。
カルーセル広告
ひとつの広告で最大10点の画像や動画を表示し、それぞれ別のリンクをつけることができます。
コレクション広告
メインの大きな画像や動画と複数の商品画像を組み合わせることができる広告です。
広告を見る人に合わせて商品カタログのアイテムを表示することで、ユーザーの購入を促します。
Instagram広告の種類や費用については下記の記事でもご紹介しています。
【フォーマット別】Instagram広告の画像サイズ・入稿規定
Instagram広告はフォーマットごとに推奨される画像サイズやアスペクト比、入稿規定が異なります。
これを正しく理解し、遵守することで、審査落ちや表示崩れ、パフォーマンス低下を防ぐことができます。
適切なサイズ設定は、広告効果の最大化につながる重要なポイントです。
フィード広告
シングル画像広告は、静止画を使用したInstagram広告の基本フォーマットの一つです。
静止画1枚で視覚的インパクトを与え、ブランドの魅力や商品の特徴をストレートに伝えられます。
広告のサイズやアスペクト比を正しく設定しないと、表示崩れや審査落ちのリスクがあるため注意が必要です。
フォーマット種別 | フィード |
---|---|
アスペクト比 | 1:1(正方形)、4:5(縦型) |
最大ファイルサイズ | 30MB |
ファイル形式 | JPG、PNG |
解像度 | 500px × 500px 以上 |
テキスト(見出しと説明文) | 見出し:40文字、説明文:125文字 |
リール広告
リール広告は縦型全画面で表示され、最大60秒の動画でユーザーの没入感を引き出します。
特に若年層の利用が多く、トレンド性の高いコンテンツとして拡散力に優れます。
リール特有のフォーマット(9:16推奨)を守ることで、最大限の効果を発揮します。
フォーマット種別 | 動画 |
---|---|
アスペクト比 | 9:16(フルスクリーン縦型) |
最大ファイルサイズ | 4GB |
ファイル形式 | MP4、MOV |
解像度 | 500px × 880px 以上 |
テキスト(説明文) | 125文字 |
動画の長さ | 最大15分 |
ストーリーズ広告
Instagramのストーリーズ内で、通常のストーリーズ投稿と同じ形式で全画面表示されます。
縦型全画面(9:16)で表示され、リンク付きCTAも設置可能です。自然なデザインで広告感を薄めることがポイントです。
フォーマット種別 | ストーリーズ(画像) | ストーリーズ(動画) |
---|---|---|
アスペクト比 | 9:16(フルスクリーン縦型) | 9:16(フルスクリーン縦型) |
最大ファイルサイズ | 30MB | 4GB |
ファイル形式 | JPG、PNG | MP4、MOV、GIF |
解像度 | 1080px × 1080px 以上 | 1080px × 1080px 以上 |
テキスト(説明文) | 125文字 | 125文字 |
動画の長さ | 最大60分 |
カルーセル広告
カルーセル広告は、2~10枚の画像や動画をスワイプで切り替えて表示でき、ストーリー性を持たせた広告展開が可能です。
商品ラインナップやサービスの特徴を順序立てて訴求したい場合に適しています。画像・動画それぞれにCTAを設置できる点も魅力です。
フォーマット種別 | カルーセル |
---|---|
アスペクト比 | 1:1 |
最大ファイルサイズ | 30MB |
ファイル形式 | JPG、PNG |
解像度 | 1080px × 1080px 以上 |
テキスト(見出しと説明文) | 見出し:40文字、説明文:125文字 |
発見タブ広告
発見タブ広告は、Instagramの発見タブ内に表示される広告です。
発見タブでは、利用者の興味・関心に基づいてプラットフォーム全体から厳選されたInstagramのコンテンツを発見できます。
興味・関心に基づくターゲティングと組み合わせることで、潜在層へアプローチできます。
フォーマット種別 | 発見タブ(画像) | 発見タブ(動画) | 発見タブ(カルーセル) |
---|---|---|---|
アスペクト比 | 9:16 | 4:5 | 1:1 |
最大ファイルサイズ | 30MB | 4GB | 4GB |
ファイル形式 | JPG、PNG | JPG、PNG、MP4、MOV、GIF | JPG、PNG、MP4、MOV、GIF |
解像度 | 1080px × 1080px 以上 | 1080px × 1080px 以上 | 1080px × 1080px 以上 |
テキスト(見出しと説明文) | 説明文:125文字 | 説明文:125文字 | 見出し:40文字、説明文:125文字 |
コレクション(ショップ)広告
画像(または動画)と、それに連動した複数の商品画像を組み合わせて表示する広告形式です。
コレクションは、利用者を発見から購入へと導くのに適した広告フォーマットです。画像または動画が表示され、その下に小さな商品画像のグループがグリッド型のレイアウトで表示されます。
カタログのように商品を一覧で表示でき、タップで詳細ページや購入ページに遷移させることで閲覧・購入行動をスムーズに誘導できます。
フォーマット種別 | フィード | ストーリーズ |
---|---|---|
アスペクト比 | 1.91:1(横長)~1:1(正方形) | 1.91:1(横長)~1:1(正方形) |
最大ファイルサイズ | 30MB | 30MB |
ファイル形式(画像) | JPG、PNG | JPG、PNG |
ファイル形式(動画) | MP4、MOV、GIF | MP4、MOV、GIF |
解像度 | 1080px × 1080px 以上 | 1080px × 1080px 以上 |
テキスト(説明文) | 125文字 | 125文字 |
Instagram広告の推奨サイズ一覧
Instagram広告では、広告の種類に関わらず適切なサイズとアスペクト比を選ぶことが、視認性やクリック率の向上に直結します。
ここでは各アスペクト比ごとに、推奨されるサイズを解説します。サイズを守ることで、審査落ちや表示崩れ、成果の低下を防ぐことができます。
アスペクト比:正方形(1:1)
正方形のInstagram広告サイズは、もっとも汎用性が高く、フィード・発見タブ・カルーセルなど多くのフォーマットで使われます。
推奨サイズは1080px×1080px(最小600px × 500pxから最大1936px × 1936pxまで対応)で、ファイル形式はJPG、PNGまたはMP4、MOV、ファイルサイズは画像30MB以下、動画4GB以下です。
- 推奨サイズ:1080px×1080px(最小600px × 500pxから最大1936px × 1936pxまで対応)
- 汎用性が高く、さまざまなフォーマットで利用可能
- 自然でバランスの取れたデザインが作りやすい
アスペクト比:横長(1.91:1)
横長(1.91:1)はフィードや発見タブ広告でよく使われるサイズで、横幅を活かして情報量の多いデザインやバナー的な表現がしやすいのが特徴です。
推奨サイズは1200px×628px(最小600px × 315pxから最大1936px × 1936pxまで対応)です。
- 推奨サイズ:1200px×628px(最小600px × 315pxから最大1936px × 1936pxまで対応)
- 横幅を活かしたデザインに最適
- テキスト量や配置に注意が必要
アスペクト比:縦長(4:5)
縦長(4:5)は、フィード広告で画面占有率が高く、より目に留まりやすいフォーマットです。
推奨サイズは1080px×1350px(最小600px × 750pxから最大1936px × 1936pxまで対応)です。
縦方向に余白を取りすぎないデザインが効果的です。
- 推奨サイズ:1080px×1350px(最小600px × 750pxから最大1936px × 1936pxまで対応)
- フィード広告での視認性が高い
- 縦長レイアウトで情報を整理しやすい
アスペクト比:縦長(9:16)
縦長(9:16)はストーリーズ広告やリール広告で使われる全画面表示向けフォーマットです。
推奨サイズは1080px×1920px(最小600px × 1067pxから最大1936px × 1936pxまで対応)で、セーフゾーンを意識したデザインが必要です。
- 推奨サイズ:1080px×1920px(最小600px × 1067pxから最大1936px × 1936pxまで対応)
- ストーリーズ・リールに最適
- 重要情報は上下14%のセーフゾーン外に置かない
Instagram広告のサイズで注意すべきポイント
Instagram広告の効果を最大限引き出すためには、単に推奨サイズを守るだけでなく、情報配置やガイドライン、解像度、サイズ統一といった細かいポイントに注意を払う必要があります。
これらを意識することで、広告の表示崩れや成果低下を防ぎ、ユーザーにストレスのない体験を提供できます。
セーフゾーンの注意
ストーリーズ広告とリール動画広告では、セーフゾーン内に表示されリールのUI(アクションボタンやユーザー操作部分)に重ならないようにするために、辺縁部(上部、下部、側部)に重要なクリエイティブ要素やテキスト、ロゴを置かないようにします。
これにより、広告の重要な要素が切り取られたり、プロフィールアイコンやCTAに覆われたりするのを避けることができます。
- セーフゾーンを意識し、重要情報は中央付近に配置
- 縦型全画面広告でのUI被りを防止
- テスト表示で配置確認を徹底
広告画像のテキスト量の注意
Metaの広告ガイドラインでは、広告画像の中のテキスト量は少なめにすることが推奨されています。
テキストが多すぎると審査落ちの原因になる可能性があります。
特に画像や動画のデザインでは、ビジュアル中心で簡潔なメッセージが効果的です。
- テキスト量は全体の20%以下が目安
- ビジュアル中心のデザインで視認性向上
- ガイドラインを遵守し、審査落ちを防止
解像度やサイズ統一の必要性
広告の解像度が低いと画質が劣化し、ユーザー体験が損なわれます。
また、カルーセル広告など複数画像・動画を用いるフォーマットでは、各素材のサイズ・アスペクト比を統一することで、見栄えの良い広告を作れます。
- 解像度は推奨値(例:1080px×1920px以上)を守る
- カルーセルはスライド間でサイズ・アスペクト比を統一
- 入稿前のプレビュー確認で見栄えを最終チェック
サイズミスによるトラブルと防止策
サイズ設定を誤ると、広告の一部が切れて表示されたり、審査で不承認になったりするリスクがあります。
さらに、表示崩れによってクリック率やコンバージョンが低下する恐れもあります。これを防ぐため、入稿前に必ず仕様確認とプレビューを行うことが重要です。
- Meta公式ヘルプを必ずチェック
- プレビュー表示で崩れの有無を確認
よくある質問
Instagramの投稿におすすめサイズは?
2025年6月現在は、縦長(4:5)です。
Instagramでは現在、多くの写真や動画が縦長でアップロードされているため、相性の良い縦長のグリッドレイアウトを採用したと発表されています。
Instagram広告のおすすめサイズは?
2025年6月現在は、縦長(4:5)です。
Meta公式ヘルプが推奨するフィード広告のアスペクト比は縦長(4:5)で、オーガニック投稿と馴染みやすく広告感を抑えられます。
インスタ広告の規制は?
インスタ広告のポリシーでは、詐欺などの不正行為に関連する広告を禁止しています。
財産や金銭、個人情報を騙し取ろうとする不正行為に関連した広告は出稿できません。
また、ユーザーが誤解するような手法を用いて、商品やサービスを宣伝することも禁止されています。
まとめ
Instagram広告を成功させるためには、各フォーマットのサイズやアスペクト比を理解し、適切に入稿することが欠かせません。
サイズの選定ミスやガイドライン違反は、審査落ちや表示崩れ、広告効果の低下といったリスクを生むため、正しい知識を持つことが重要です。
また、セーフゾーンや解像度、サイズの統一といった細部への配慮も、広告の完成度を大きく左右します。
- フォーマット別の推奨サイズを把握する
- ガイドラインやセーフゾーンを守る
- 入稿前に必ずプレビュー確認を行う
今回の記事が、これからInstagram広告を配信する方や、さらに効果を高めたいと考えているWeb担当者の方の参考になれば幸いです。
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