「LINE」は、日本最大級のユーザー数を誇るコミュニケーションアプリです。アクティブユーザー数が非常に多いため、コミュニケーションアプリとしての活用だけではなく、宣伝媒体としても高い効果を期待できます。「LINE」を利用すると、どのような宣伝ができるのでしょうか? 本稿では、LINE広告の仕組みや種類、費用を解説します。
LINE広告の仕組み
LINEは、多くの人が日々メッセージをやりとりするため、ほかのSNSと比べても多くのユーザーへ広告を表示できます。では、LINEに広告を出すにはどうすればよいのでしょうか?
LINE広告を出すためには、3つの要素が必要です。まず、広告の目的を設定します。自社がLINE広告を出稿して、どのような利益を受けたいのかを明確にしてから設定するようにしましょう。次にターゲットを絞ります。性別・年齢層・職業などユーザーがLINEに登録している情報から詳細を選びましょう。最後に、広告を作成して配信面を選びます。広告を出せる配信面は14種類あります。LINEが展開しているさまざまなサービスに広告タブが存在し、ユーザーの目に留まるようになっています。
広告の目的として、Webサイトへのアクセス数やアプリのインストール数などを設定する企業が多くあります。出稿する際に選んだターゲット層や、配信面次第で、広告が表示される層は変化します。自社の目標を満たすために最も効果的な組み合わせを選ぶことが重要です。
LINE広告への課金方法は3種類あり、「クリック課金」「インプレッション課金」「友だち追加」にわけられます。「クリック課金」は、ユーザーが広告をクリックして広告先のWebサイトへ移動したときに料金が発生する仕組みです。「インプレッション課金」は、ユーザーが見る画面上で広告が完全表示されると料金が発生する仕組みです。「友だち追加」はその名のとおり、友だちが追加されるごとに課金される仕組みです。
LINE広告における種類ごとの特徴
前述のとおり、広告を出稿できるLINEの配信面は2022年11月現在全14種類あります。代表的なものの特徴を解説していきます。
LINE NEWSでは、ニュース記事のタブやトップページのタブに広告を掲載できます。7,700万人以上のユーザーが利用しているニュースサイトで、多くの人の目に入るため、広告を出すうえで非常に効果的です。
LINE VOOMは、LINEアプリ内でフォローしているユーザーの投稿や動画が流れるコンテンツです。広告での投稿を見たユーザーはそれに対して「いいね!」や、コメントで反応でき、クリックするとWebサイトへつながります。
トークリストに打ち出す広告は、LINEアプリ内のトークリスト上部に掲載できます。LINEでメッセージを受信したときに広告が目に入るため、非常に高い効果を期待できます。
LINEショッピング内の広告は、アプリ内のショッピング画面内の広告タブに掲載できます。LINEショッピングの機能を使用しているユーザーは、関連する商品を購入したいという購買意欲を持っている場合が多いため、新商品の宣伝や製品の紹介に活用できるでしょう。
LINEポイントクラブは、指定条件をクリアしてポイントをもらい、そのポイントで買い物や支払いができるシステムです。指定条件は、友だち追加や動画視聴、ミッションの達成などがあります。女性の40〜50代ユーザーが多く利用しているため、それらの層に絞って広告を打つことに向いています。
以上のように、配信面ごとに特徴は異なるので、広告主となる企業の業種や、広告の目的によって使いわけましょう。
LINE広告を始めるには?
LINE広告はどの企業も手軽に始められるため、大変人気の高い広告媒体です。次にLINE広告の登録手順について解説します。
手順1:企業の公式アカウントを作成
LINEアプリ内で運用する企業の公式アカウントを作成します。公式アカウントは、個人アカウントを公式に紐付ける方法と、メールアドレスから新規に登録する方法があります。会社名や業種を選択すると完了です。
手順2:広告アカウントを作成
広告アカウントを作成します。LINE for Businessにログインし、広告アカウントの作成ボタンを選択します。この項目で、「請求先情報」「広告主情報」「商材情報」などを入力してプロフィールを完成させましょう。この審査に数日かかる可能性はあります。
手順3:広告内容を作成
広告を作成します。キャンペーンを開催する場合には、キャンペーンの目的を設定します。広告グループの名前などの基本情報や広告の掲載期間などを設定し、広告の内容を決定しましょう。このとき、掲載する画像や文言も作成します。広告を作成するときには、LINE公式ガイドの基準に従う必要があります。
手順4:LINEによる審査を受ける
広告を出すためには、審査を受ける必要があります。LINEの広告審査基準に基づいて、厳正に審査されます。審査の基準に満たない場合、広告を出せません。広告・クリエイティブ審査も受けます。広告に使用する画像には、厳密なルールがあり、すべてを満たす必要があります。ユーザビリティーが低いと判断される表現や、強制力の強い表現は使用できません。クリック先のサイト内も審査対象です。特に、「不当景品類及び不当表示防止法」に触れないように表現方法を工夫しましょう。
審査に通ると広告配信が始まります。広告を出したあとの管理も大切です。日々のインプレッション数や費用対効果を確認しましょう。また、以下のとおり、LINE広告には掲載できない商材が多くあります。
・宗教関連
・ギャンブル関連、パチンコ等
・アダルト関連
・出会い系、マッチングサイト等
・探偵業
・たばこ、電子タバコ
・政党、公益法人、社団法人
などは、広告として掲載できません。LINEの公式ガイドラインで発表している基準を参考にしましょう。
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