【Google広告】価格表示オプションとは?メリットや設定方法を徹底解説!

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【Google広告】価格表示オプションとは?メリットや設定方法を徹底解説!

Google広告の広告表示オプションの1つである価格表示オプションを活用できていますか?

価格表示オプションに興味はあっても、以下のような悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?

  • 仕組みや掲載形式がわからない
  • 設定内容に悩んでいる
  • 審査で不承認になってしまう

この記事では、表示の仕組みから設定方法、審査に通すためのポイントまでをわかりやすく解説します。
はじめて設定する方はもちろん、過去にうまく活用できなかった方も、この記事を読めばスムーズに導入できるようになります。

価格表示オプションとは

価格表示オプションは、Google広告における広告表示オプションのひとつで、商品やサービスの価格情報を広告内に表示できる機能です。
ユーザーは検索結果ページで、広告のタイトルや説明文だけでなく、商品やサービスの種類や価格をひと目で確認できます。
このオプションは主に商材の価格がユーザーの意思決定に直結する場合に効果を発揮し、特にECやサービス業、不動産、教育、ビューティ業界などで多く活用されています。

配信プレビュー:
価格表示オプション
(参照:株式会社BOPコミュニケーションズ 【Google広告】価格表示オプション

Web広告(インターネット広告)のメリットや種類については下記の記事でもご紹介しています。

Google広告における価格表示オプションの役割

価格表示オプションは、広告が表示されたユーザーに対して明確な価格を提示することで、広告のクリックをスムーズにします。
特に、購買意欲の高いユーザーにとって、「いくらで購入できるのか」が一目で分かることはクリックの動機づけに直結します。

価格表示オプションの役割

  • ・価格が合わないユーザーを排除し、無駄なクリックを防止
  • ・明確な価格を表示することで、ユーザーの目を引きやすい
  • ・購入意欲の高いユーザーがクリックするため、CVに繋がりやすい

表示項目の内容と注意点

価格表示オプションは、通常の検索広告の下部に表示され、最大で8件の商品やサービスのタイトル・説明文・価格・リンクを並列に掲載できます。そのため、広告の表示面積が広がり、より多くの情報をユーザーに届けられます。

表示項目の内容と注意点

表示項目 内容 注意点
見出し 商品名やサービス名 全角15文字以内
説明文 訴求内容の詳細な情報 全角45文字以内
価格 数値+通貨 定期的に価格更新の設定が必要

他の広告表示オプション

他の広告表示オプションには「サイトリンク」や「構造化スニペット」、「コールアウト」などがあります。それぞれ詳しく解説します。

サイトリンク

サイトリンクは、サイト内にある特定のページへのリンクを広告に追加で表示できます。
クリックするとリンク先として設定したページに直接遷移します。

サイトリンクの配信プレビュー:
サイトリンク

(参照:Google広告ヘルプ サイトリンクアセットについて

構造化スニペット

構造化スニペットは、広告内で商品やサービスの特定の側面を強調できます。広告テキストの下にヘッダー(例: サービス)と値のリスト(例: 技術サポート、PC 廃棄、PC リサイクル、PC 修理)の形式で表示されます。

構造化スニペットの配信プレビュー:
構造化スニペット

(参照:Google広告ヘルプ 構造化スニペットアセットについて

コールアウト

コールアウトは、広告の見出しと説明文のあとに点で区切られたテキスト形式で表示されます。見出しや説明文と別枠で、商品やサービスに関する情報を表示し、ユーザーに訴求することができます。

コールアウトの配信プレビュー:
コールアウト

(参照:Google広告ヘルプ コールアウトアセットについて

このように、価格表示オプションは他の広告表示オプションとは違い、ユーザーの購買に直接働きかけます。そのため、広告の費用対効果を高めるためには欠かせません。

価格表示オプションのメリット

価格表示オプションは、Google広告を活用するうえでクリック率(CTR)コンバージョン率(CVR)を高めます。明確な価格の表示による訴求力の向上や複数サービスの同時アピールが可能な点が大きなメリットです。

クリック率(CTR)が高くなる

価格表示オプションを活用することで、検索広告の視認性が高まり、広告全体のクリック率が上昇する傾向があります。

クリック率が高くなる要因

  • ・広告の占有面積が広がり、他の広告よりも視認性が高い
  • ・ユーザーが比較検討しやすく、ユーザーのアクションを早める
  • ・明確な価格表示により、広告への信頼感や透明性が高い

このように、広告表示オプションを適切に利用した広告は、クリック率が向上することが期待できます。

コンバージョン率(CVR)が高くなる

価格表示オプションは、ユーザーにあらかじめ価格を伝えることで、価格に納得したユーザーだけがクリックする導線設計です。これにより、無駄なクリックが減り、コンバージョン率が高まるという好循環が生まれます。

コンバージョン率が高くなる要因

  • ・価格に納得したユーザーがクリックする
  • ・興味の高いユーザーが流入しやすい
  • ・クリックすると商品ページに直接遷移する

このように、価格表示オプションは「クリックする前のスクリーニング機能」を果たし、結果的にコンバージョン率を高める効果が期待できます。

8件までの価格表示オプションを表示できる

価格表示オプションでは、1つの広告内に最大8件の価格付き商品やサービスを表示できます。

複数の選択肢を同時に提示することで、ユーザーの関心とクリック率が高まり、業種を問わず有効に活用できます。特に、商品やサービスの多い業態では大きな効果を発揮します。

価格表示オプションのデメリットと注意点

価格表示オプションは非常に効果的な機能ですが、活用する際にはいくつかのデメリット注意点もあります。
これらを理解した上で活用しないと、広告成果が悪化することもあります。

クリック数が減る

価格表示オプションでは価格が前面に出るため、ユーザーは価格だけで判断し、広告をスルーする可能性があります。

しかし、「あえて価格を見せることで本当に購入意思のあるユーザーだけを絞り込める」という点で、CVRが上がる可能性が高いです。

更新の手間がかかる

商品やサービスの価格が頻繁に変動する業種では、広告内の価格情報を都度更新する必要があり、それが大きな負担になるケースもあります。

価格表示オプションの注意点①

  • ・価格改定のたびにGoogle広告の管理画面で修正が必要
  • ・複数のアイテムを登録していると対応が煩雑化
  • ・更新漏れによる不整合が、ユーザー離脱や不信感を招くリスク

特に、店舗ごとに価格が異なるような商材(例:スーパーや不動産、美容院など)では、情報の一元管理スピーディーな更新が重要です。

広告の非承認を防ぐ

Google広告のポリシーでは、価格表示オプションに関していくつかの明確なルールが定められており、これを守らないと広告が「非承認」となって表示されなくなります。

価格表示オプションの注意点②

  • ・見出しと説明文に価格情報を記載しない
  • ・見出しと説明文にプロモーションテキストを記載しない
    (例:送料無料や半額、セールなど)
  • ・見出しと説明文は全角12文字以内
  • ・設定数は3個以上8個以内

これらのポリシーを守ることで、広告の表示機会損失を防ぎ、成果を最大化することができます。広告が非承認になると、設定自体が無駄になるため、入稿前のチェックが重要です。

価格表示オプションの設定方法

価格表示オプションは、Google広告の管理画面から簡単に設定できます。
事前に準備しておくべき条件や、設定時の細かいルールを理解しておくことが重要です。
以下で、設定に必要な条件と具体的な手順を詳しく解説します。

設定に必要な前提条件

価格表示オプションを利用するには、Google広告アカウントにおいていくつかの前提条件を満たしている必要があります。

価格表示オプションの設定に必要な前提条件

  • ・Google広告アカウントが有効であり、過去に一定の掲載実績がある
  • ・サイトリンク表示オプションなど、他の表示オプションが既に活用されている
  • ・リンク先のページに価格が明示されている

これらは、Google側が「信頼性の高いアカウントか」を判断するための要素です。価格表示オプションを使うために事前に確認しておくことで、スムーズに設定を進められます。

価格表示オプションの設定手順

実際に価格表示オプションを設定する際の手順は以下の通りです。
審査に通過すれば、そのまま広告に価格表示オプションが反映されます。

  • ①Google広告にログイン
  • ②左メニューから「広告とアセット」>「アセット」を選択
  • ③「+」ボタンから「価格表示オプション」を選ぶ
  • ④対象のキャンペーンまたは広告グループを選択
  • ⑤以下の情報を入力
    言語や通貨、価格、商品名、説明、リンクなど
  • ⑥保存して審査を待つ

よくある質問

価格表示オプションとは?

価格表示オプションとは、Google広告における表示オプションの一種で、テキスト広告の下に商品やサービスの価格情報を表示する機能のことです。これにより、ユーザーは広告をクリックする前に価格を知ることができるため、クリック率やコンバージョン率の向上などが期待できます。

「税抜き価格」だけの価格表示は違法?

「税別表記(税抜き価格)」だけの価格表示は違法です。
2021年4月1日から、消費者向けの商品やサービスの価格は消費税を含めた「総額表示(税込価格)」が義務づけられました。

まとめ

価格表示オプションは、Google広告においてクリック率(CTR)コンバージョン率(CVR)を高め、ユーザーにとってもわかりやすく魅力的な広告を実現するための広告表示オプションです。

  • ・価格表示オプションとは:Google広告で価格情報を明示し、クリック前の意思決定をサポートする機能
  • ・主なメリット:CTRとCVRの向上、広告の訴求力アップ、最大8件までの商品訴求が可能
  • ・活用時の注意点:価格表示によるクリック数の減少や更新の手間、入稿規定の遵守が必要

すでにGoogle広告を運用している方で、まだ価格表示オプションを活用していない場合は、まずはテスト導入から始めてみるのがおすすめです。設定の難易度は低く実装コストもかからないため、低リスクで成果改善が狙える広告施策として非常に有効です。

今回の記事が、これからGoogle広告の価格表示オプションを使って広告配信する方や、さらに効果を高めたいと考えているWeb担当者の方の参考になれば幸いです。

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業種や商品・サービス問わず、各企業様に最適なご提案をさせていただきます。

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この記事を書いた人
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迫屋一真

大学を卒業後、自動車メーカーでエンジニアとして従事。 2024年からシーエムスタッフにWebマーケターとして入社。Google広告認定資格者。

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