Web広告(インターネット広告)とは?メリットや種類を解説!

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Web広告(インターネット広告)とは?メリットや種類を解説!

インターネット広告とは?基本と仕組みを解説

インターネット広告とは?基本と仕組みを解説

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インターネット広告って何?

インターネット広告とは、WebサイトやSNSなどに掲載される広告の総称です。従来のテレビや新聞などのマスメディア広告と異なり、詳細なターゲティングや効果測定ができる点が特徴です。
インターネット広告は、マスメディア広告に比べて効果測定が容易なため、自社の課題や広告の成果を数字で管理できます。Google広告やInstagram広告のように、少額予算からスタートできる媒体もあり、中小企業でも手軽に始めることができます。

インターネット広告の市場動向

日本国内のインターネット広告市場は年々拡大傾向にあります。電通の2024年 日本の広告費によれば、インターネット広告費は、社会のデジタル化を背景に堅調に伸長し、前年より3,187億円増加して3兆6,517億円(前年比109.6%)と過去最高を更新したとのことです。今後もこの成長傾向は続くと予測されています。

  • インターネット広告市場の特徴
    • 動画広告が前年比123.0%と最も高い成長率
    • SNS上の縦型動画広告の伸長が市場をけん引
    • 検索連動型広告がインターネット広告媒体費の広告種別構成比で最も高い40.3%を占める
  • 特に成長著しい媒体
    • Instagram広告
    • TikTok広告
    • YouTube広告
  • マスメディア広告からインターネット広告へのシフトが進行中

インターネット広告市場はまだまだ拡大傾向にあり、企業がマーケティングを行う上で欠かせない広告であると言えます。

インターネット広告の仕組み

インターネット広告は、広告主、広告媒体、ユーザーの3つの要素で成り立っています。広告主が広告媒体を通じて、特定のユーザーに向けて広告を配信できます。

要素 役割 具体例
広告主 広告費を広告媒体に支払い、広告を出稿する 企業、ショップ、サービス提供者など
広告媒体 広告をユーザーに届けるプラットフォーム Google、Instagram、LINEなど
ユーザー 広告を見て、商品購入やサービス利用を検討 消費者・企業の担当者など

インターネット広告は、ユーザーの検索履歴や閲覧ページ、興味関心に基づいて表示される仕組みを採用していることが多く、ターゲットユーザーに効率よく情報を届けることが可能です。
インターネット広告を活用することで、マス広告よりも低コストで高い費用対効果を期待できます。

インターネット広告の種類と特徴

インターネット広告の種類と特徴
インターネット広告にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴やメリットが異なります。自社に最適な広告を選ぶためには、各広告の特性を理解しておくことが重要です。

リスティング広告(検索連動型広告)

リスティング広告は、ユーザーが検索したキーワードに応じて表示されるテキスト形式の広告です。ユーザーが求めている情報に対してピンポイントでアプローチできるため、成約率が高いのが特徴です。

  • メリット
    • 購買意欲が高いユーザーに訴求可能
    • 即効性があり、ディスプレイ広告と比べて成果が出やすい
  • デメリット
    • ディスプレイ広告と比較してクリック単価が高い
    •     

    • 競合が多い業界では広告費が高騰することもある

主要な媒体はGoogle広告、Yahoo!広告です。

SNS広告(Instagram・TikTok・LINEなど)

SNS広告は、InstagramやLINE、TikTokなどのSNS媒体に表示される広告です。画像や動画を活用して視覚的に訴求できるため、ブランド認知や新商品のプロモーションに適しています。

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どのSNSが効果的?

  • Instagram広告:購買意欲の高いユーザーへアプローチ可能
  • TikTok広告:10〜20代の若年層へのリーチが強み
  • LINE広告:10代~60代まで幅広い年齢へ訴求可能

ディスプレイ広告(バナー広告)

ディスプレイ広告は、Webサイトやブログ上に画像や動画形式で表示される広告です。視覚的なインパクトがあり、認知拡大に最適です。

  • メリット
    • ビジュアルで訴求できるため、記憶に残りやすい
    • リスティングと比べてクリック単価が安いため、多くのユーザーにリーチできる
  • デメリット
    • 潜在層へアプローチを行うため、ユーザーが広告を気にしない可能性がある

Google DiscoverやYahoo!News、SmartNewsなどの各種ニュースサイトで活用されています。

動画広告(YouTube・TVerなど)

動画広告は、YouTubeやTVerなど動画配信プラットフォーム内で配信される広告です。映像と音声を使って商品やサービスを訴求できるため、ブランドの印象付けに向いています。

  • メリット
    • 感情に訴えることができるため記憶に残りやすい
    • 視覚・聴覚を刺激し、商品理解が深まりやすい
  • デメリット
    • バナーと比べて制作コストが高い

特にYouTube広告はTVerは幅広い層に利用され、年々利用者が増加しています。

メール広告

メール広告は、ユーザーのメールボックスに直接送信される広告です。キャンペーン情報やセール情報を直接届けられるため、リピートや購入を促すのに効果的です。

  • メリット
    • 直接ターゲットにメッセージを届けられる
    • 比較的低コストで実施可能
  • デメリット
    • 他のメールに埋もれて開封されない可能性がある

Google広告やYahoo!広告からメールボックスへの広告を配信することができます。

記事広告

記事広告は、ニュースサイトやメディアサイトの記事形式の広告で、ユーザーに自然な形で広告を届けることができます。

  • メリット
    • ユーザーが自然に読んでくれる可能性が高い
    • 信頼できるメディア上での掲載により、安心感を与えられる
  • デメリット
    • 効果計測が難しいケースがある

インターネット広告は、各種類ごとの特性を理解し、自社の目的やターゲットに合った広告を選択することが重要です。

インターネット広告のメリットとデメリット

インターネット広告のメリットとデメリット
インターネット広告には、多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。メリットとデメリットの両方を理解したうえで運用することで、最大限の成果を引き出せます。

マス広告と比較した時のメリット3選

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インターネット広告のメリットは?

インターネット広告は、マス広告と比較して次のようなメリットがあります。

  • 低予算でスタートできる
    • 数万円の少額予算から広告を配信可能
  • 詳細なターゲティングができる
    • 年齢、性別、地域、興味・関心など詳細なターゲティングを設定して広告配信が可能
  • 効果測定がリアルタイムで行える
    • 広告の成果を即時に分析し、改善策をすぐに実施できる

他の施策と比較した時のデメリットと対策

メリットが多い反面、インターネット広告には注意すべきデメリットもあります。ただし、適切な対策を行うことでリスクを軽減できます。

デメリット 具体例 対策
競合による費用の高騰 リスティング広告で人気キーワードの広告費が上がる 競争が激しくないキーワードや広告媒体を選択する
運用に専門知識が必要 効果測定や改善がうまくできない 広告代理店に運用代行を依頼する
広告が受け入れられない可能性がある ユーザーが広告をスキップする ターゲットを明確にし、魅力的なクリエイティブを作成する

よくある失敗と対策

インターネット広告を運用する際には、よくある失敗を事前に知っておくことで対策することができます。主な失敗例は以下の通りです。

  • ターゲット設定が不適切
    • ターゲットに適した媒体やターゲティングを選択し、広告を最適化する
  • 広告予算の管理不足
    • 日々の予算の進捗を確認し、予算が超過している場合は調整を行う
  • 効果測定や分析が不十分
    • 運用データを定期的に分析し、広告設定を変更したり、予算を調整する

運用を始める前に上記のポイントを確認しておくことで、安定した成果が出せるようになります。

インターネット広告を効果的に活用するには、メリットを最大限に活かしつつ、デメリットや失敗リスクを適切に管理することが重要です。

インターネット広告の費用と課金方式

インターネット広告の費用と課金方式
インターネット広告を運用する際は、費用体系や課金方式の仕組みを理解しておくことが重要です。

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広告費用はどれくらいかかるの?

インターネット広告の費用は、広告媒体や課金方式によって異なります。広告出稿前にしっかりと理解しておきましょう。

費用相場

インターネット広告の費用相場は、利用する広告媒体や広告種類によって異なります。主な広告媒体の相場目安は以下の通りです。

広告媒体 最低出稿金額(目安) 特徴
Google広告 月額30万円~ 検索連動型広告がメイン。YouTubeやDiscoverにも広告配信可能。
Instagram広告 月額5~10万円~ 購買意欲の高いユーザーへアプローチできる。女性ユーザーの利用率が6割と高い。
LINE広告 月額2~3万円程度~ 幅広い年齢へ広告配信可能。LINE公式アカウントを活用している企業にオススメ。
TikTok広告 月額5万円程度~ Z世代に強いリーチ力を持つ。若年層向けの商材と相性が良い。

主要な課金方式の比較(CPC・CPM・CPA)

インターネット広告には主に3つの課金方式があります。それぞれの特徴を理解しておきましょう。

  • CPC(クリック課金)
    • ユーザーが広告をクリックした時点で課金される方式
    • リスティング広告やディスプレイ広告で主流
  • CPM(インプレッション課金)
    • 広告表示1,000回あたりの金額で課金される方式
    • 認知拡大を目的とする場合に適している
  • CPA(成果報酬型課金)
    • 商品の購入や会員登録など、成果が発生した場合に課金される方式
    • アフィリエイト広告や一部のSNS広告に採用される

目的に応じて最適な課金方式を選ぶことで、費用対効果の高い広告配信が可能になります。

広告予算の決め方

広告予算は、広告出稿の目的やターゲット、競合状況に応じて適切に設定する必要があります。

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広告予算ってどうやって決めればいい?

予算を決定するポイントは以下の通りです。

  • 目標とする成果(クリック数や獲得件数)を明確にする
  • 競合の広告出稿状況を分析し、適切な予算を見極める
  • 初期は少額から開始し、効果を確認しつつ徐々に増やす

広告費を無駄にしないためにも、綿密な予算設計が重要です。

コストを抑えて成果を出すポイント

インターネット広告は適切な運用を行うことで、コストを抑えつつ高い成果を出すことができます。コスト削減のポイントは以下の通りです。

  • ターゲティングを詳細に設定し、無駄な配信を防ぐ
    • 地域や年齢、興味・関心を絞り込む
  • 広告クリエイティブの質を高める
    • 訴求力の高い画像や動画を使用し、クリック率を上げる
  • 効果の低い広告は早期に停止または改善する
    • 定期的な効果測定と改善を行う

インターネット広告の運用を行う上で、費用対効果の最適化は必須です。運用結果を細かく分析し、常に改善を行う事で成果を上げることができます。

インターネット広告媒体の選び方と運用方法

インターネット広告媒体の選び方と運用方法
インターネット広告の成果は、媒体選定と運用方法によって大きく左右されます。
適切な媒体を選び、効果的な運用を行うことで、費用対効果の最大化を目指しましょう。

媒体選定の3つのポイント

インターネット広告媒体を選ぶ際には、3つのポイントを意識することで効果的な配信が可能になります。

  • ①ターゲットユーザーの利用率が高い媒体を選ぶ
    • 若年層向けならInstagramやTikTok、中高年層ならFacebookやYahoo!広告など
  • ②目的に合った広告形式を選ぶ
    • 認知拡大にはディスプレイ広告、購入や問い合わせ獲得にはリスティング広告など
  • ③費用対効果を見極める
    • 媒体ごとの広告費や獲得コストを比較し、予算内で最も効果的な媒体を選択する

自社運用か広告代理店へ依頼するかを判断する

インターネット広告は自社で運用する方法と広告代理店に依頼する方法があります。

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自社運用と広告代理店への依頼、どっちが良い?

運用方法 メリット デメリット
自社運用 運用コストを抑えられ、ノウハウが社内に蓄積できる 広告運用スキルの習得が必要で、負担が大きい
広告代理店運用 プロの専門知識を活用できるため、効果が出やすい 運用コストがかかり、ノウハウが社内に蓄積されにくい

人材や予算状況に応じて、自社運用を行うか広告代理店へ依頼するかを選びましょう。

広告運用の具体的な手順

インターネット広告を効果的に運用するための手順は以下の通りです。

  • ①目的と目標の明確化
    • 具体的な成果目標(例:新規顧客◯◯人獲得、売上◯%アップ)を設定する
  • ②ターゲット設定と媒体選定
    • ターゲットの特性を分析し、最適な媒体を決定する
  • ③クリエイティブ制作と配信設定
    • ターゲットに響く広告デザインやキャッチコピーを作成
  • ④広告配信設定
    • 適切な配信地域や期間、予算を設定する
  • ⑤効果測定と改善サイクルの実施
    • 広告配信後の成果を分析し、改善ポイントを見つけて再配信する

継続的な効果検証と改善が、広告運用成功の鍵となります。

インターネット広告<の運用は、最適な媒体選定と綿密な計画・分析が重要です/span>。常にターゲットや市場の変化を把握しながら、最適な運用方法を選択しましょう。

よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)

インターネット広告の具体例は?

  • ・検索エンジンに表示されるリスティング(検索連動型)広告(Google広告やYahoo!広告)
  • ・YouTube・TVerなどで再生される動画広告
  • ・InstagramやLINEで訴求できるSNS広告
  • ・ニュースサイトやポータルサイトに掲載されるディスプレイ広告(バナー広告)
  • ・メールマガジン形式で届けられるメール広告

インターネット広告とSNS広告の違いは何ですか?

インターネット広告は、検索連動型広告や動画広告、ディスプレイ広告などWeb全般で表示される広告を指します。SNS広告はインターネット広告の中の一種です。SNS広告はInstagram、LINE、TikTokなどのSNSプラットフォームに特化した広告で、ユーザー属性や趣味・関心に基づく細かなターゲティングが可能です。

お問い合わせ獲得や購入数増加を目指すならリスティング広告、特定の属性に絞って認知拡大を目指すならSNS広告がオススメです。

インターネット広告にはどんな種類がありますか?

インターネット広告の主な種類は以下の通りです。

  • リスティング広告(検索連動型広告)
    • Google広告、Yahoo!広告、Microsoft広告など
  • ディスプレイ広告(バナー広告)
    • Google広告やYahoo!広告、ニュースサイトやブログに表示される広告など
  • SNS広告
    • Instagram広告、LINE広告、TikTok広告、X広告など
  • 動画広告
    • YouTube広告、TVer広告、ABEMA広告など
  • メール広告
    • メールマガジン形式の広告
  • 記事広告(タイアップ広告)
    • Webメディア内での記事広告(タイアップ広告)

まとめ:インターネット広告で成果を出すには?

まとめ:インターネット広告で成果を出すには?
インターネット広告で成果を出すためには、目的に応じた広告手法を選び、予算を適切に設定しながら継続的に効果測定と改善を行うことが重要です。

広告手法は目的に応じて選ぶ

インターネット広告にはさまざまな種類があり、どの手法を選ぶかによって成果が大きく変わります。

  • 認知拡大やブランドイメージ向上を目的とする場合
    • ディスプレイ広告、動画広告、SNS広告など
  • 直接的な販売促進や資料請求を目的とする場合
    • リスティング広告やメール広告など
  • 長期的なブランディングや信頼感を高める場合
    • 記事広告(タイアップ広告)など

目的に応じて最適な広告手法を選び、効率よく成果を出しましょう。

まずは少額で広告を始めて検証

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初めて広告を出す時に失敗しない方法は?

特にインターネット広告初心者の場合、最初は少額から始め、運用結果を検証しながら改善していくのがおすすめです。

  • 月5万円~10万円からスタートし、広告効果を確認する
  • 運用結果の分析を行い、改善ポイントを見つける
  • 成果が出たら徐々に予算を増やして規模を拡大する

スモールスタートによるリスク管理と効果検証を徹底することが重要です。

広告代理店への依頼も有効

自社でインターネット広告の運用ノウハウが少ない場合、専門知識を持った広告代理店へ依頼することも有効です。広告代理店を活用することで以下のようなメリットがあります。

  • 広告運用の専門的なノウハウを活用できる
    • 適切なターゲティングやクリエイティブ制作が可能
  • 運用にかかる手間や人材のコストを削減できる
  • 迅速な改善サイクルにより広告効果が高まる

インターネット広告を成功させるためには、目的・ターゲットを明確にし、媒体選定や運用方法を慎重に行い、継続的な改善を重ねていくことが不可欠です。

今回の記事が、これからインターネット広告を始めたいと考えているWeb担当者・マーケティング担当者の方の参考になれば幸いです。株式会社シーエムスタッフでは、初めてWeb広告を導入する企業にも丁寧なサポートを提供しており、さまざまな業界での運用支援実績があります。最新のトレンドや成功実績に基づいた運用を依頼したい場合は、Googleパートナー・Yahoo!セールスパートナーに認定されているシーエムスタッフまでご相談ください。業種や商品・サービス問わず、各企業様に最適なご提案をさせていただきます。

この記事を書いた人

戸田靖基

新卒でIT企業に入社後、4年半システムエンジニアとして従事。Webマーケターとして独立後、シーエムスタッフにWebディレクターとして入社。名古屋を中心に、上場企業から中小企業まで様々なお客さまのWebマーケティングを支援。SNS運用、Web広告運用、Webサイトの分析、メールマーケティング、セミナー登壇、専門学校の講師を行っている。 1994年滋賀県生まれ。野球・サウナ・競馬好き。

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