代理業はいらない

まだリクルートのホットペッパーが紙の時代。
彼らが初めて名古屋に進出した頃
当社の取引先には美容業界も多かった。
リクルートから頼りにされて
取引先の広告をホットペッパーに掲載していた。

数年して掲載クライアントが十分確保できた頃
リクルートは直接取引すると言い出した。
最初は冗談かと思ったが本当にそうなった。

さすがはリクルート。
皮肉ではなく本当にすごい会社だなと思った。
自社の利益最優先の徹底ぶり。
そういう会社であることは分かっていた。
なのに相手の動きを予想できなかった我々が甘々だった。

広告代理店の常識に縛られた思考の限界。

その広告代理店はこれからどんどん淘汰されていく。
いらなくなる。
みんな直接情報を取りに行くし
買い付けも直接する。

媒体社や制作会社など
依頼先がネットで簡単に見つかる。
問い合わせも買い付けも直接できる。

それならとオンラインで受発注できる仕組みで
媒体を売ろうとする広告代理店も出てきている。
でもその仕組みはやがて媒体社が自分たちで作るだろう。

結局生き残れるのは
クライアントよりも目利きができるところ。
クライアントよりもスピードがあるところ。

媒体社よりも結果を出せるところ。
媒体社よりトータルで提案できるところ。

そうでなければ全部直接やられて終わる。
過去の付き合いや利権にあぐらをかいているところは
いまさらスピード感を持って動けない。

彼らが淘汰される時代は
われわれにはチャンスになる。
目標高くいきましょう。