広告を活用してフォロワーが増えない原因は?
予算をかけてるのに全然フォロワーが増えない…
インスタグラム広告を活用してもフォロワーが思うように増えないとき、根本的な原因に「配信設定が不十分」「コンテンツの改善が必要」など複数の要因が絡んでいることがあります。実際、多くの企業アカウントが、広告を配信しても期待した効果が出ず、フォロワー獲得に苦戦しています。
以下では、特に多く見られる3つの代表的な原因を解説します。
①広告の目的設定が適切でない
広告を配信する際の「目的設定」は、広告の配信アルゴリズムや成果指標に大きな影響を与える重要な要素です。インスタ広告では、以下のように複数の目的を選べますが、「間違った目的設定」が成果を遠ざける原因にもなってしまいます。
- ■認知:リーチやブランドの露出を重視
- ■トラフィック:Webサイトやプロフィールへの誘導が目的
- ■エンゲージメント:投稿への反応(いいね、コメント)を増やす
- ■売上:商品購入や資料請求など明確な行動を促す
フォロワーを増やしたい場合、「トラフィック」を選んでInstagramプロフィールに誘導する設定が効果的です。「エンゲージメント」や「認知」のみを目的にした配信では、フォロー行動にはつながりにくいため、目的設定の見直しは最優先です。
②ターゲティングがズレている
広告の配信対象がアカウントに興味を持たないユーザー層だった場合、どれだけ広告を出してもフォローされません。特にBtoC商材では、「誰に届けるか」という具体的なターゲット設定がフォロワー数の増減を大きく左右します。
おすすめのターゲティング方法は以下の通りです。
- ■フォロワーの類似オーディエンスを使う
- 既存フォロワーと似た行動・興味関心を持つユーザーへ配信
- ■「興味・関心」カテゴリを絞り込む
- 例:グルメ、不動産、車 など
- ■リマーケティング対象へ配信
- 過去にサイトを訪問したユーザーや広告反応ユーザーに絞る
インスタ広告では「届く相手」によって成果が変わります。その為、自社サービスに合致したターゲティングを設計できていない場合、フォローに繋がりにくくなります。
③広告のクリエイティブが魅力不足
いくら広告配信の設定が完璧でも、「コンテンツ自体がフォローしたくなる魅力に欠けている」場合は効果が出ません。特に、企業アカウントは広告色が強くなるとフォローされにくくなります。
以下のようなクリエイティブ改善が必要です。
- ■既存のオーガニック投稿をそのまま広告に使う
- 広告色が強くなく、自然な投稿は信頼されやすい
- ■ビジュアルで伝える「世界観」や「価値観」を統一
- ■フォローすることで得られるメリット(情報・特典)を明示
広告は“第一印象”が全てです。クリック後に「このアカウントをフォローする価値がある」と直感的に感じてもらうには、コンテンツの質が鍵になります。
フォロワーを増やすためのインスタ広告設定
ちゃんと設定しているはずなのに、効果が出ない…
インスタグラム広告でフォロワーを増やすには、まず正しい設定を理解することが重要です。ただ広告を出すだけではなく、フォロワーを獲得するための流れを「意図的に」設計する必要があります。
ここでは、実際にフォロワー獲得につながる広告設定のポイントを3つに絞って解説します。
①広告目的は「トラフィック」に設定
インスタ広告の成果は、広告配信時に設定する「目的」によって大きく左右されます。Meta(Facebook)広告マネージャーで広告を作成する際、数ある目的の中から「トラフィック」を選ぶことが、フォロワー獲得の為にも重要です。
この設定により、広告はクリックされやすく、ユーザーをプロフィールページへ誘導しやすくなります。「トラフィック」設定のメリットは次の通りです。
- ■外部リンクやプロフィール誘導に最適
- ■フォロワー獲得施策と相性が良い
- ■クリックを促すよう最適化される
「リーチ」「認知度」などを設定する場合は、目的が異なるためフォローに繋がりにくくなる点に注意が必要です。
また弊社では、実際に「トラフィック」設定で1か月配信した結果、フォロワーの獲得に繋がりました。
業種 | フォロワー数 |
---|---|
美容 | 679 |
レジャー施設 | 380 |
②リンク先はインスタプロフィールにする
広告のリンク先を「自社サイト」や「商品ページ」にしてしまっていませんか? フォロワーを増やすためには、リンク先をInstagramの自社アカウントに設定し、プロフィールページへ直接誘導することが効果的です。
広告からアカウントに直接訪問してもらうことで、ユーザーはその場でフォローするか判断できます。フォロー率を高めるには「最短でプロフィールに辿り着ける導線」設計が不可欠です。
広告のリンク先を「Instagramプロフィール」にするだけで、フォロワー数は大きく変わる傾向にあります。
③CTAは「フォローする」を選ぶ
インスタ広告では、CTA(Call to Action:行動喚起)ボタンを選択できます。「今すぐ購入」や「詳細を見る」などの中に「フォローする」ボタンを設計できるため、これを設定することでユーザーのフォローアクションを促進することが可能になります。
- ■「フォローする」ボタンがあると、視覚的にも行動を誘導しやすい
- ■ユーザーが迷わず、フォローまでのステップを踏みやすくなる
- ■広告目的と行動が一致して成果が出やすい
ただし、「フォローする」は一部の広告フォーマットでのみ表示可能な場合があります。設定時には広告形式や目的に合わせてCTAがどのように表示されるかを確認しましょう。
「どんな行動をしてほしいのか」を明示することで、広告成果に繋がりやすくなります。
広告で効果的なターゲティングとクリエイティブ
どんな人に、どんな見せ方で届ければいいの?
インスタ広告でフォロワーを増やすには、広告を「誰に届けるか」と「どう魅せるか」が成功のカギを握ります。これは、単にフォロワーを増やすだけでなく、質の高いファンを獲得するために欠かせない視点です。
ここでは、成果が出やすいターゲティング設定と、フォローに繋がるクリエイティブ制作のポイントを紹介します。
類似オーディエンスを活用する
すでに一定のフォロワーがいる場合、そのフォロワーの属性や行動履歴をもとに「類似オーディエンス」を設定するのが非常に効果的です。Meta広告マネージャーでは、既存のフォロワーデータを使って自動的に似た傾向を持つ新規ユーザーを探してくれます。
- ■既存フォロワーと行動パターンが似たユーザーにアプローチ
- ■フォローされやすい層にリーチでき、広告費の無駄が減る
- ■興味・関心が近いユーザーは投稿へのエンゲージメントも高い傾向
類似オーディエンスは、初期の広告成果を安定させるために最適な手法です。
既存の投稿を広告に使う
新しく広告用の素材を作るよりも、すでに反応の良いオーガニック投稿をそのまま広告に転用する方が、広告効果が高まるケースが多くあります。なぜなら、すでに「共感」や「興味」を得られた投稿は、広告としても高い評価を得やすいからです。
- ■オーガニックで好反応を得ている投稿を活用
- ■広告感が薄く、自然な流れでユーザーに届ける
Meta広告では投稿IDを指定して「既存投稿を広告化」する機能があるため、クリエイティブ制作の時間短縮にもなります。また、動画広告の場合は、再生数の増加も期待できます。
ストーリー性のあるビジュアルにする
インスタユーザーは、シンプルな商品情報や一方的な宣伝より、「世界観」や「ストーリー性」を重要視する傾向にあります。特に、共感できるストーリーの有無がアカウントをフォローする判断基準にもなります。
- ■投稿の1枚目で「ユーザーの課題や興味」に触れる
- ■2〜3枚目で「共感できるビジュアル」や「活用シーン」を見せる
- ■最後に「フォローする理由(メリット)」を提示する
例えば、特定の商品を販売したい場合、ユーザーが“買いたい”と感じる前段階の“共感できる”という感情に注目することが重要になります。広告だからこそ、ユーザー心理を踏まえたストーリー構成を意識してみましょう。
広告を活用してフォロワーを増やす際の注意点
もしかして、広告ポリシーに引っかかってる…?
Instagram広告で成果を出したいと考えるあまり、知らず知らずのうちにフォロワー獲得の“逆効果”になる行動を取ってしまっているケースがあります。Meta社の広告ポリシーや、ユーザーの心理を無視した運用は成果に繋がりづらいため注意が必要です。
ここでは、広告運用時に気をつけたい3つの代表的な注意点を紹介します。
①金銭でのフォロー誘導は禁止
「フォローしてくれたら◯◯プレゼント」といった広告は、一見フォロワーを増やす効果がありそうに見えます。ただし、プレゼント内容によってはMeta広告の規約に違反する恐れがあります。また、こうした方法で集めたフォロワーは定着率が低く、質の面でも課題が残ります。
- ■現金・金券・ポイントなどを条件にフォローを促す行為は禁止
- ■Meta広告ポリシーに違反すると、広告アカウントが停止される可能性あり
- ■一時的にフォロワーが増えてもすぐに解除されやすい
持続的に関係性を築けるフォロワーを集めることが、長期的な目標達成に繋がります。
②ハッシュタグの使いすぎに注意
投稿でのハッシュタグ活用は重要ですが、広告での多用は注意が必要です。広告では明確な行動を促すのが目的であるため、ハッシュタグを入れすぎるとテキストが読みづらくなり、広告としての訴求力が下がってしまうことがあります。
- ■5〜7個以内を目安に、絞り込んだハッシュタグを使用
- ■ハッシュタグを使用する場合、ブランドタグやキャンペーンタグなどの活用に絞る
広告とオーガニック投稿の使い分けが重要です。過剰なハッシュタグは逆効果になる可能性があります。
③フォロワー数だけを目的にしない
確かにフォロワー数はひとつの指標ですが、「数」だけを追いかけるのも良くありません。むしろ、アカウントのコンテンツに興味がないユーザーが増えることで、エンゲージメント率が下がり、アルゴリズム的にも不利になる可能性があります。
- ■フォロー後も投稿を楽しみにしてくれる「質の高いフォロワー」が重要
- ■エンゲージメント(いいね・保存・コメント)を重視する
- ■長期的に“ブランドのファン”を育てる視点が欠かせない
「どれだけ増やしたか」ではなく「誰が増えたか」が重要。目的意識を持った運用が、広告施策全体の価値を高めることに繋がります。
広告経由のフォロワー獲得効果を測る方法
結局、広告を配信してフォロワーって増えたの?
インスタ広告を配信した後、どのくらいフォロワーが増えたかを把握するのはとても大切です。ただし、Meta広告の仕組み上、広告から直接フォローされた人数を正確に測ることはできません。
ここでは、広告効果を正しく評価するための分析方法を解説します。
広告からの直接フォローは計測できない
Meta広告マネージャーでは、広告経由でフォローされた人数を直接的に取得する機能はありません。つまり「この広告から何人がフォローしたか?」をピンポイントで数値化することはできないのです。
ですが、間接的な数値で効果を推定することは可能です。
- ■広告配信前後でのフォロワー数の変化
- ■同時期のプロフィールアクセス数の推移
- ■広告のクリック率(CTR)とリンク先への遷移数
Instagram広告を活用してフォロワーを増やすことを目的とする場合、広告の効果は“相対的”に見ることが基本。数値の前後比較や、広告停止時との差分をチェックすることが有効です。
インサイトでプロフィール閲覧を確認
Instagramの「プロアカウント」では、投稿・広告に関する「インサイト」機能が使えます。この中の「プロフィールアクセス数」は、広告の間接的な成果を測るうえで非常に重要です。
インサイトで見るべき項目は以下の通りです。
- ■プロフィールへのアクセス数
- ■リンククリック数
- ■フォロー数の推移(週単位・月単位)
広告が“きっかけ”になったかどうかは、インサイトから推測できます。
他の数値指標も活用する
フォロワー数の増加だけでなく、広告のパフォーマンスは総合的に評価するべきです。特に、以下の数値は広告改善や次回配信時の参考になります。
項目 | 改善ポイント |
---|---|
CTR(クリック率) | クリエイティブや訴求文の見直し |
プロフィールへのアクセス数 | リンク設定と導線を最適化 |
保存数・シェア数 | 共感・有益性のある投稿へ改善 |
多角的に成果を測ることで、広告施策の「再現性」が高まります。フォロワー獲得だけではなく、全体を俯瞰して見ることが重要です。
フォロワーが増えるプロフィールと投稿の改善
広告から流入しても、フォローされずに離脱されてるかも…
インスタ広告からプロフィールを閲覧してもらえたとしても、最終的にフォローしてもらえるかどうかは、アカウント自体の「魅力」で決まります。つまり、広告の次に重要なのがプロフィールと投稿内容の最適化です。
ここでは、フォローされやすくなるために見直すべき3つのポイントを解説します。
①プロフィール文と画像を見直す
プロフィールページは、訪問ユーザーが最初に目にする「名刺」のような役割を果たします。たった数秒で「フォローするかしないか」を判断されるため、内容が伝わりにくい、または印象に残らないプロフィールは機会損失に繋がる可能性があります。
- ■プロフィール文には「誰に、どんな価値を届けるか」を簡潔に記載
- ■改行や絵文字を使って視認性を高める
- ■プロフィール画像(アイコン)はブランドや世界観を反映したものを設定
プロフィール文は“誰に向けたアカウントか”を明示します。その為、ユーザー目線での設計が重要です。
②フォローのメリットを伝える内容にする
ユーザーは、フォローすることで「どんな情報が得られるのか」を意識しています。つまり、アカウントをフォローする“理由”を作ることが大切です。
フォロワーが増えやすいアカウントは、投稿だけでなく「固定されたストーリーズハイライト」や「プロフィール文」でフォローのメリットを明確に打ち出している特徴があります。
- ■例1:フォローでおすすめカフェを毎日チェックできます
- ■例2:今だけ限定コンテンツを配信中
- ■例3:専門家が発信する掃除ノウハウが見られる
フォローする“理由”を示すことが、継続的なファンの獲得に繋がります。
③投稿の更新頻度と質を保つ
「最近投稿が止まっているアカウント」や「投稿内容に統一感がないアカウント」は、フォローする決め手に欠けるため、広告からの流入ユーザーを取りこぼしてしまう可能性があります。
最後の投稿が3週間前?フォローするのやめとこうかな…
安定した頻度での投稿が、フォロワーの安心感にもつながります。
- ■週2〜3回の定期投稿を目安にスケジュールを組む
- ■投稿テーマに一貫性を持たせる(例:毎週◯曜日は◯◯紹介)
- ■ブランドカラーやフォントを統一し、見やすさを意識
広告配信だけではファン化は難しいため、日々の運用がフォロワー数の獲得とエンゲージメント向上のカギになります。
よくある質問
Q. 広告からのフォロー数を直接確認する方法はありますか?
Instagram広告の仕組み上、広告から直接フォローされた人数を正確に数値化することはできません。Meta広告マネージャーでは「プロフィールビュー」や「リンククリック数」は確認できますが、「フォロー」という行動自体は計測対象外です。
代わりに以下のような方法で、間接的に効果を確認することが可能です。
- ■広告配信前後でのフォロワー数の増加を比較
- ■Instagramインサイトでプロフィールアクセス数の変化を確認
- ■広告停止期間と配信期間のフォロー増加数を比べる
完全な数値は見えなくても、全体の変化から成果を推測することは十分可能です。
Q. 投稿のないアカウントでも広告は出せますか?
結論から言うと、投稿のないアカウントでもInstagram広告は出せます。しかし、広告からプロフィールに訪問してもらっても、投稿が全くないとフォローにつながる可能性は低くなります。
フォローを促すためには最低限、以下のような準備が必要です。
- ■プロフィール文とアイコン画像の設定
- ■3〜6件程度の投稿(自己紹介やコンセプト紹介など)
- ■ハイライトの設置(サービスや事例紹介など)
広告で誘導する前に「受け皿」となるプロフィールの整備が大切です。
Q. 個人アカウントでもInstagram広告を使えますか?
Instagram広告を始める際は、「プロアカウント」に切り替えることが必要になります。ビジネスやクリエイター向けのプロアカウントに設定すれば、Meta広告マネージャーやインサイト機能が使えるようになります。
広告を出すために必要なものは以下の通りです。
- ■Instagramのプロアカウント
- ■Facebookページ(Meta広告マネージャーに連携する場合)
- ■Meta広告マネージャーのアカウント
- ■広告出稿のための決済情報
副業やクリエイター活動のPRにも、Instagram広告は効果的です。
まとめ
何から始めればいいの?
Instagram広告でフォロワーが増えない原因は、「広告設定」「ターゲティング」「クリエイティブ」「プロフィール設計」「成果の測定方法」など多岐にわたります。その為、“フォロワー獲得の起点”として広告が機能するよう、効果検証をして運用を継続することが重要になります。
まずは、以下のポイントをチェックしてみてください。
- ■広告目的は「トラフィック」でプロフィールに誘導できているか
- ■ターゲティングが自社のフォロワーイメージに合致しているか
- ■クリエイティブに共感性やストーリー性があるか
- ■プロフィール文や投稿に“フォローする理由”が明確に示されているか
- ■広告効果を、インサイトや比較数値で分析できているか
広告でフォロワーが増えないと悩んだときは、ぜひ一度立ち止まり、設計全体を見直すことから始めてみてください。
株式会社シーエムスタッフでは、Instagram広告の設計からクリエイティブ制作、ターゲティング、そして日々の改善運用までを一貫して支援しています。SNS広告だけでなく、Webサイトや印刷物なども組み合わせて、より成果に直結するプロモーション戦略をご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。
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