動画サイトの利用者が増えるなか、動画によって自社の商品・サービスを宣伝する「動画広告」は高い効果を見込めるようになりました。本記事では、動画広告の目的に応じた種類ごとの特徴を比較し、広告効果を上げるポイントについて解説します。
「動画広告」が注目される理由
動画広告とは、インターネット上でプロモーションをするにあたり、動画を使用した広告のことです。テレビCMもある意味「動画を使用した広告」ですが、ここでは別のものとして扱います。
広告には、動画広告のほかに、インターネット上ではバナー広告、記事(文字)広告があります。ここにテレビCMを加え、それぞれの特徴を考えてみましょう。
特徴 | メリット | |
動画広告 | 視覚聴覚双方で情報を伝えられる。クリエイティブなものが受け入れられやすい。 | 訴求力が高いターゲティングが可能。 |
テレビCM | 幅広い層に広告が届く。費用面は高額になりがち。 | 全国的に認知度が上がる。 |
バナー広告 | 画像と文字で訴求できる。広告と気づかれ忌避されることもある。 | 比較的安価に始められる。 |
文字広告 | 検索結果などに自然に入り込む。文字だけで訴求しなければならない。 | 制作の手間がかからない。低予算から始められる。 |
比較した4つのなかで、バナー広告と文字広告は、かつてインターネット広告の定番でした。しかしインターネット環境が整備されたことと、スマートフォンの普及により、現在では動画広告がインターネット広告の主流になりました。
テレビCMと比較しても、ターゲティングが可能な点、予算が安く抑えられる点でメリットがあります。
動画広告の種類と特徴
動画広告には、主に以下の4種類があります。
- インストリーム広告
- アウトストリーム広告
- オーバーレイ広告
- バンパー広告
ここではそれぞれの特徴について順番に解説します。
インストリーム広告
インストリーム広告は、本編動画の前、途中、後に挿入される形の動画広告です。
最終的なコストパフォーマンスが高く、比較的費用を抑えて多くの見込み客を獲得できる点がメリットといえます。デメリットは、動画の質が成果に大きく影響するため、動画制作未経験の企業にはハードルが高く、動画制作を制作会社に委託せざるを得ない点です。
媒体としては、YouTube・Instagram・Twitterが適しています。ビジネス系や美容系など、サービスの利用でどのような効果が得られるかを、映像でアピールできる商材が向いています。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、Webサイト・SNS・アプリの広告枠やPR枠に表示される動画広告です。
広告媒体が幅広く、表現の自由度が高いことがメリットです。多くの媒体に出稿することで、幅広い見込み客の獲得が期待できます。デメリットは、ターゲティング効果が低く、アクセス数や売上向上などのコンバージョン達成への難易度が高い点です。
媒体としては、SNS全般やHPがあげられます。商材として、セールの情報や新サービスの告知に向いています。
オーバーレイ広告
オーバーレイ広告は、Webの閲覧に伴って画面上に現れるタイプの広告です。
メリットは視認性の高さ、費用が安い点です。デメリットとしては、広告への反感につながるリスクを抱える点が挙げられます。
媒体は、Webメディア、特に記事系メディアなどです。商材としてはゲームの広告に向いています。
バンパー広告
バンパー広告は、YouTube動画広告のひとつで、再生時間6秒以内*の動画広告を指します。
メリットは、スキップボタンがなく、視聴者に印象を残しやすいことと、視聴者の離脱率を抑えられることです。デメリットは、1,000回*表示される度に課金されるシステムのため、無駄な費用がかかる点です。
媒体はYouTubeに限られます。短時間で訴求できるセールや特典の紹介、新商品などに向いています。
* https://support.google.com/displayvideo/answer/7245674?hl=ja
動画広告の効果を上げる3つのポイント
動画広告の効果を上げるためには、次の3つのポイントを押さえることが大切です。
- ターゲット、目的を明確にする
- 最初の5秒で心を動かす
- PDCAの回転を速くする
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
ターゲット、目的を明確にする
動画広告の効果を上げるには、広告の目的はなにか、ターゲット層はどこかを明確にすることが大切です。この点は、動画の制作の際や、広告の出し方を検討する際にも関係する問題です。
ターゲットや目的が曖昧な場合、動画そのものに見向きもされない可能性があります。
最初の5秒で心を動かす
インターネットの動画広告は、最初の5秒が命です。スキップなどを受ける前に、視聴者の心を動かす、あるいは引き込めれば、広告効果は非常に高くなります。
映像的なテクニックに加え、ターゲット層に対しての理解も必要とされます。
PDCAの回転を速くする
動画広告は、作成を外注するケースが多く、PDCA(Plan,Do,Check,Act)のサイクルは長くなることが通例です。ただし、サイクルを速く回せば、その分だけ広告を改善してより効果を高められます。
外注先を含め、緊密に連絡を取り、広告改善の体制を作ることは、動画広告の効果を上げるために欠かせないポイントといえます。
まとめ|動画広告とは
動画広告について、ほかの広告との違いや種類、効果を高める方法について解説してきました。
動画広告は、インターネット環境の普及によって、ますます普及していくことが予想されます。クリエイティブな広告を自作するのも1つの手法ですし、一定の予算を投じ、外注して広告効果を高めてもよいでしょう。動画広告を効果的に活用するために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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