2023.05.10

「運用型広告」とは?Web広告運用で効果を出すポイントを解説

「運用型広告」とは?Web広告運用で効果を出すポイントを解説

TikTokやYouTubeなどのSNSを始めとするWebサイト上には多くの広告があります。中でも運用型広告は、広告を掲載して得られる効果が、出稿後の運用次第で変わります。効果的なWeb広告運用のためには、どのようにすればよいのでしょうか? 運用型広告の特徴やメリット・デメリットを踏まえて解説します。

運用型広告とは?

Web広告には「純広告」と「運用型広告」があります。

 

「純広告」は特定の決められた広告枠を買い取って掲載する広告です。

 

それに対して「運用型広告」とは、必要なタイミングで、必要な人に対して見せられる広告です。ユーザーごとにWeb上での動向を分析して適切な広告を表示したり、関連する特定の分野のコンテンツに付帯させたりすることで成立しています。

 

①掲載方法

運用型広告には7種類の掲載方法があります。各掲載方法の特徴を解説します。

 

1.SNS広告

SNS広告とは、Facebook・Instagram・XなどのSNS上に掲載する形式です。SNSごとにユーザー層が異なるため、どのSNSを用いるかでターゲットの絞り込みができます。

 

2.動画広告

動画広告では、主にYouTubeとTikTokに広告を掲載します。文字でなく動画で広告を打てるため、より多くの情報量を伝えやすいのが特徴です。

 

3.ディスプレイ広告

ディスプレイ広告では、広告枠のあるWebサイトに広告を掲載します。Webサイトの閲覧中に目に入りやすくなるため、商品への興味はあるが購買意欲は高くないユーザーへのアプローチに向いています。

 

4.アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とは、広告の掲載先となるWebサイトの運営者(=アフィリエイター)に商品の宣伝をしてもらう形式です。アフィリエイターに支払う単価を広告主が決められるため、広告費用に対する効率の良さが特徴です。ただし、どのように宣伝をされるかをコントロールできないリスクがあります。

 

5.リスティング広告

リスティング広告とは、Google・Yahooなどの検索エンジンで、特定の検索ワードに連動させて表示する広告です。スマートフォンユーザーとPCユーザーのどちらをターゲットにするかが、広告を出す検索エンジンによって変わります。

 

6.ユーザートラッキングによる広告

ユーザートラッキングによる広告は、ユーザーの動向を分析して表示する広告です。ディスプレイ広告やSNS広告の形で、ユーザーに合わせた広告が表示されます。自社と関わりのあったユーザーに対してアプローチする「リターゲティング広告」は、ユーザートラッキングによる広告の代表例です。

 

7.ネイティブ広告

ネイティブ広告とは、記事コンテンツに、他の記事と同じ見た目で表示する広告です。一見広告に見えないため、ユーザーに対して自然なアプローチができます。

 

②課金方法

運用型広告の課金方法は7種類あります。掲載する広告によってどのようにお金が発生するかを把握しておきましょう。

 

1.クリック課金型 

広告クリック回数にしたがって支払いが発生する広告

 

2.インプレッション課金型

広告の表示回数で支払いが発生する広告

 

3.再生課金型

一定時間以上動画が再生されたら、その回数で報酬が発生する広告

 

4.期間契約型

商品やサービスの認知を広めるために効果の高い、契約期間に応じて料金を支払う広告

 

5.エンゲージメント課金型

「いいね」やリプライなど、広告の「動画に対するアクション」について報酬を得る広告

 

6.成果報酬課金型

「資料請求」や「購入」など「商品に対するアクション」について報酬を得る広告

 

7.配信数課金型

配信するターゲットのユーザー数で支払いが変更になる広告

 

③主な広告プラットフォームと主な特徴

広告を効率的に運用するには、商品や狙いたいターゲットごとに適切なプラットフォームを選択する必要があります。ここでは主な広告プラットフォームとその特徴を見ていきます。

 

1.Google

Googleは、きめ細かい分析力とツールの充実が特徴です。

 

2.Yahoo!

Yahoo!は、検索エンジンならではのビッグデータが利用可能です。

 

3.LINE

LINEには老若男女問わず幅広いユーザーがいます。LINE独自のアプリケーションとの連動で購入につなげられ、LINEギフトのような、イベントごととのタイアップが存在することも特徴です。

 

4.YouTube

YouTubeでは、動画による情報量の多さから、広告そのものにキャラクター性を持たせられます。商品だけでなく、お店やオーナーの宣伝にもなるでしょう。

 

5.X

Xは拡散力の高さが特徴です。小規模事業者の宣伝やよく知られている商品のおトクな情報やマニアックな情報拡散などに向いています。

 

6.Instagram

Instagramは、ほかの媒体に比べて女性の利用率が男性の利用率を上回っているのが特徴です。また、ユーザーとのコミュニケーション手法が豊富で、DMやコメントのほか、投稿にアンケートを添付できるので、ユーザーの意向を独自で確かめられます。

 

7.Facebook

Facebookはビジュアルの「映え」を重視するプラットフォームです。事業規模に関わらずラグジュアリーなものや、観光・販売に適しているでしょう。

 

8.TikTok

TikTokでは、特に若年層への効果が見込めます。学生向けのサービス・訴求や安価な商品に適しています。また、動画広告となるため、YouTube同様にキャラクター性の確立が期待できるでしょう。

 

④ターゲット層

運用型広告はターゲット層での選定が基本です。適切な掲載方法がユーザーの関心度合によって変わってくるため、どの層に向けて広告を運用するかをしっかり考えましょう。

 

商品を知らず、興味もない低関心層にはネイティブ広告・SNS広告・動画広告が向いています。

 

一方、商品を知らずともニーズがある潜在層には、ディスプレイ広告・DSP・ネイティブ広告・動画広告が効果的です。

 

また、すでに購入を検討している顕在層には、リスティング広告・ディスプレイ広告・リターゲティング広告により商品の購入が見込めます。

 

リピーターである顧客層には、SNS広告によって常に最新の情報を伝えましょう。

運用型広告のメリット・デメリット

運用型広告はその運用で広告効果が変わります。そのため、メリットとデメリットをしっかり見極めたうえで、運用型広告を用いるかを決めた方がよいでしょう。

 

ここでは運用型広告のメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。

 

運用型広告のメリット

運用型広告のメリットは、戦略的にターゲットを絞れることです。また、純広告の相場よりも安価な価格で出稿できることも魅力です。

 

運用型広告のデメリット

運用型広告は、それぞれに応じたノウハウや法則性を見出すまでに時間がかかります。既存のメソッドのみでカバーしきれない動向もあるため、臨機応変な対応が求められるでしょう。

どのSNSを選ぶべき?効果的に運用するポイント

各種SNSには広告専用アカウントや広告設定モードがあり、収益化をするならば、それらを利用することが第一歩です。売り出したい商品・サービスと、ターゲットとなるユーザーがいるプラットフォームを選定するところから始まります。

 

各ユーザーの動向は、Google Analyticsで分析することが可能です。Google ChromeデベロッパーツールをGoogle Chromeのプラグインとして利用することもおすすめです。

 

Google Analyticsの、[集客]→[ソーシャル]→[参照元ソーシャルネットワーク]の順に開くと、どのSNSを利用してサイトを訪れたのかを可視化できます。

 

また分野別の選び方として、化粧品・洋服などアパレルならば、視覚に訴えられるInstagramやリール動画を見られるLINEがおすすめです。

 

飲食店や観光業であれば拡散・宣伝用にInstagramとX、クーポン配布用にLINEアカウントがあると便利です。中には料理系YouTuberとしてレシピを発信している料理店経営者や、自らがモデルや看板になって販促しているオーナーもいます。

 

知名度や価格が低いものにフォーカスする場合ほど、更新頻度が高く、動きのあるツールの選定やコンテンツ作りをするとよいでしょう。

 

ファンを増やしたいときは、知名度が低いならばキャラクターを立てます。

 

知名度が高いなら、限定グッズのような特別感のあるものを作ることがおすすめです。

まとめ

「運用型広告」は、Webサイト上でユーザーの動向を分析したうえで、効率よく広告を運用することが可能です。

 

ユーザー数や商材ごとの想定しているターゲット層を吟味して、効果の見込めるプラットフォームを選定しましょう。

 

プロモーションしたい商品に対する客観的な需要の分析と、各プラットフォームの特徴を活かしたコンテンツ制作により、消費者心理をつかむことがポイントです。

 

また、運用型広告のプラットフォームにはSNSや動画投稿サイトが含まれます。日頃からそれらの流行やユーザー層を分析しておくことで、より的確な広告運用に役立つでしょう。

この記事を書いた人

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