LP(ランディングページ)改善はなぜ必要なのか?メリットについて解説!

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LP(ランディングページ)改善はなぜ必要なのか?メリットについて解説!

Web集客が主流になった現代では、LP(ランディングページ)の重要性が高まっています。特にWeb広告やSEO対策を行う企業にとって、LPは集客の要です。ターゲットユーザーに適したデザインやコンテンツを整え、定期的に改善していくことが成功のカギとなります。

LPの役割は、訪問者をコンバージョン(商品購入や問い合わせ)へと導くことです。そのため、見やすさや情報の分かりやすさ、情報の正確性が求められます。常に最新の情報を提供し、ユーザーにとって魅力的なページを制作しましょう。

LPを改善する目的

LPを改善する最大の理由は、商品の売り上げを伸ばし、集客を強化することです。目的に応じたデザインや構成の内容の最適化は不可欠です。たとえば、購入を促すLPであれば、魅力的なビジュアルや訴求力のあるコピーが必要になります。また、リード獲得を目的としたLPでは、問い合わせフォームの使いやすさや説明の分かりやすさが鍵となります。

特に広告の遷移先としてLPを設定する場合は、広告の訴求内容とLPの内容を一致させることが重要です。広告の内容と一致していないと、クリックされてもすぐに離脱されてしまいます。広告を見たユーザーが求める情報が的確に記載されているかを確認し、適宜修正を行いましょう。また、「購入」「お問い合わせ」など適切なCTA(Call To Action)の設置も必須です。

LPOを進める前の3つの準備

①目的を明確に決める

LP改善の第一歩は、LPで何を達成したいのかを明確にすることです。ブランド認知向上、リード獲得、売上アップなど、LPの目的を明確に定めましょう。目的があいまいだと、適切な改善施策を検討できません。自社のLPで達成したい目標を設定し、目標に応じたKPIを設定することが重要です。

②改善コストとリターンを想定する

LP改善には時間やコストがかかるため、投資対効果を意識することが重要です。たとえば、デザインを一新する場合のコストと、コンバージョン数の増加による売上の差を比較し、「改善した方が利益が増える可能性があるか?」を慎重に検討しましょう。また、ABテストを行うことで、少しずつLPのパフォーマンスを向上させるアプローチも有効です。

③検証する方法を定める

LPを改善した後、どのように効果測定を行うかを決めておく必要があります。A/Bテストやヒートマップ分析などを活用して、効果を検証しましょう。データをもとに現在のLPの良い点・悪い点を分析することで、さらなる改善につなげることができます。

LPを改善するメリット

①CVR(コンバージョン率)の上昇

LP改善のメリット一つ目は、コンバージョン率(CVR)の向上です。同じアクセス数でも、より多くの成果を得られるようになります。たとえば、ファーストビュー(ユーザーがページを開いた直後に目にする部分)を改善することで、ユーザーの離脱率を下げることができます。また、説明文を簡潔にすることで内容を理解しやすくなり、コンバージョン率が向上します。

CVRはコンバージョン数÷セッション数×100で求められます。セッション数とは、LPやサイトを訪れた回数です。コンバージョン数が10でセッション数が100の場合、CVRは10%になります。LPを改善することは、コンバージョン数を増やすことに繋がり、結果としてCVRを高めることにつながります。

ユーザーのニーズに合わせたLP改善の具体的な手法や、効果的なツールの活用方法は下記の記事をご覧ください。

②リスティング広告の費用対効果が高くなる

LPのCVRが向上すると、顧客獲得単価(CPA)が下がり、広告費用対効果が向上します。顧客獲得単価(CPA)の計算式は、CPA=広告費用÷CV数で求められます。適切なLP改善で広告費の削減が可能です。たとえば、コンバージョン率が1%から2%に上がるだけで、同じ予算で2倍の成果を得ることができます。

イメージしやすいように具体的な数字を入れて確認してみましょう。

例)10万円で広告が1,000クリックされた場合、CV率の違いによる費用対効果の変化は次の通りです。

CV率が1%の場合
1,000クリック×1%(CVR)=10件(コンバージョン数)
1万円÷10件=1,000円(CPA)
CV率が2%の場合
1,000クリック×2%(CVR)=20件(コンバージョン数)
1万円÷20件=500円(CPA)

このようにCVRが上がれば、コンバージョンを獲得するための費用を下げ、広告の費用対効果を高められます。

広告配信の観点からLPの役割を解説した記事はこちらをご覧ください。

LPを改善したら確認したい7つのポイント

①SP(スマートフォン)対応しているか

モバイルユーザーが多いため、スマートフォン対応は必須です。LPを改善した際、PCでは正しく表示されているにもかかわらず、SPだと表示されないこともあるため注意が必要です。

LPのデザインは、「レスポンシブ形式」or「PC・SP別々で作成する」という2つの方法があります。レスポンシブデザインのメリットはメンテナンスがしやすい点です。デバイスごとにファイルを変更したり、URLを用意したりする必要がありません。

一方で、予算がある場合はPCとSPで別々のLPを作成する方法がおすすめです。それぞれ作成することで、デザインの制約がなくなり、好みのデザインを作れます。デザインにこだわりたい場合や後から柔軟に変更できるようにしたい場合は、それぞれのデバイスごとにLPを作成しましょう。

②表示速度は遅くないか

表示速度が遅いと、LPを読んでくれる方や興味を持ってくれた方が離脱してしまいます。GoogleのPageSpeed Insightsを活用して、最適化を図りましょう。実際に点数が表示されるので、どの程度改善すればいいのかが分かりやすいです。速度が遅い場合は画像やファイルの圧縮を行うなどして改善しましょう。

③第三者視点のフィードバックがあるか

LP改善後は他の部署の方や制作に携わっていない方などからフィードバックをもらい、客観的な視点で改善を進めることが重要です。制作に携わった方や毎回同じ人の意見ばかり参考にしていると情報に偏りが出てしまいます。多角的な意見を取り入れて、読者視点で魅力的なLPを作成しましょう。

④ファーストビューは魅力的か

ファーストビューは、LPの成功を左右する重要な要素です。ユーザーは最初の数秒でLPの続きを見るかどうかを判断するため、ファーストビューにこだわることが必要です。

たとえば、キャッチコピーはターゲットユーザーの興味を引く内容にし、視認性を高めるために適切なフォントやカラーを使用することで離脱を防げます。また、ビジュアル要素(画像や動画)を適切に活用することで、より直感的にサービスの価値を伝えられます。ボタンの配置も工夫し、ユーザーがすぐに行動を起こせるようにデザインしましょう。

⑤サービスの特徴がわかりやすいか

LPでは、サービスの特徴が一目で理解できるようにすることが求められます。ユーザーは短時間で判断を下すため、長すぎる説明文は避け、シンプルに重要なポイントだけ伝えることが大切です。

具体的には、特徴を箇条書きにする、図やアイコンを活用する、比較表を取り入れるといった方法があります。また、競合と比較した際の強みを強調することで、ユーザーに「このサービスを選ぶ理由」を明確に示すことができます。

⑥購入までの流れを明記できているか

ユーザーが購入や申し込みをスムーズに行えるように、購入までの流れを明確に記載しましょう。手続きが複雑だと、途中で離脱してしまう可能性が高まります。

たとえば、「たった3ステップで申し込み完了!」「1分で購入完了!」などのマイクロコピーとともに、申込方法を図やアイコン付きで説明するのが効果的です。また、申し込みボタンや決済手順も分かりやすく配置し、ユーザーが迷わず購入や申し込みに進めるようにしましょう。

⑦事業者情報は表示できているか

LPにおいて、事業者情報の明記は信頼性を高める上で非常に重要です。特に高額な商品やサービスを扱う場合、ユーザーは「この会社は本当に信頼できるのか?」と考えるため、企業情報を丁寧に掲載することが求められます。

具体的には、会社名、所在地、電話番号、メールアドレス、代表者名などを記載しましょう。また、顧客の声や実績を紹介することで、より安心感を与えることができます。特にBtoB向けのLPでは、取引先のロゴや導入事例を掲載するのも効果的です。

まとめ

LPを改善することで、コンバージョン率の向上や広告費用対効果の改善といったメリットが得られます。売上アップや集客強化のために、継続的にLPを見直すことが重要です。LPの目的が達成できるように、日々改善を続けていきましょう。

LP制作や改善についてお悩みの方は、シーエムスタッフまでお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

戸田靖基

新卒でIT企業に入社後、4年半システムエンジニアとして従事。Webマーケターとして独立後、シーエムスタッフにWebディレクターとして入社。名古屋を中心に、上場企業から中小企業まで様々なお客さまのWebマーケティングを支援。SNS運用、Web広告運用、Webサイトの分析、メールマーケティング、セミナー登壇、専門学校の講師を行っている。 1994年滋賀県生まれ。野球・サウナ・競馬好き。

Webマーケティングのお役立ち情報を配信中。初めて取り組む方にもわかりやすい成功のヒントをお届けします。

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