月間アクティブユーザー数は25億人に達し、世界中で多くの人が利用しているYouTube(※)。そんな超巨大動画プラットフォームであるYouTubeを、WEBサイトへの集客、商品販促などのマーケティング活動でも利用する企業が増えています。では、ただ利用者数が多いことだけではなく、企業がWebマーケティングにYouTubeを取り入れることによるメリットはなんでしょうか。実際に活用する際の方法とともに解説します。 ※出所:https://www.statista.com/statistics/272014/global-social-networks-ranked-by-number-of-users/
動画マーケティングとWebマーケティングの違い
この2つは混同して言葉を使われやすいですが、動画マーケティングを「戦術」と表すなら、Webマーケティングは「戦略」といえます。それだけ、両者には明確な違いがあります。
両者の概要は以下のとおりです。
- Webマーケティング:企業の広告関係をWebで行う場合に、さまざまな策を講じること
- 動画マーケティング:自社サイトの投稿や広告関係に動画を使用すること
Webマーケティングは、「Web以外のマーケティング」と対比になる概念です。一方動画マーケティングは、「動画を用いたマーケティング」のため、Webマーケティング・Web以外のマーケティング、どちらの手法としても用いられます。たとえば、作成した動画を以下のように掲載する方法も動画マーケティングといいます。
- 採用の企業説明会に動画を流す
- 展示会の出展イベントで動画を流す
- 球場や街頭、テレビCMで動画を流す
そのほかほか昨今では、デジタルサイネージのような、駅・タクシーなどで動画を流すような手法も注目されています。
Webマーケティングにおける動画マーケティングとしては、Web上に写真や文章だけでなく映像を流すことで視覚的・聴覚的にも、印象強く相手に訴求できます。映像は速やかに情報を届けられるツールであり、表現方法も非常に多彩です。
Web上に掲載するような動画マーケティングの一例としては、以下が挙げられます。
- SNSの広告・運用(Facebook・Instagram・LINE・Twitter・YouTube・TikTokなど)
- Webサイト上の広告(バナー広告・ポップアップ広告など)
- 検索サイト上の広告(Google・Yahoo!リスティング広告)
もちろん広告だけでなく、自社のブランディングを前提とした会社紹介動画・採用動画もWebサイトやSNSで活用すれば、Webマーケティングに該当します。また後述しますが、特に昨今、YouTubeを用いた動画マーケティングが非常に注目されています。
このようにWebマーケティングと動画マーケティングは示す範囲が異なる用語です。使いわけるためにも意味の違いを明確に理解しておきましょう。
Webマーケティングの手法で「YouTube」が注目されるワケ
Webマーケティングの手法でYouTubeが注目されています。その背景には、あらゆる層に動画を見てもらえるチャンスがあることが大きく影響しています。前述のとおり、YouTubeは25億人のアクティブユーザー数を誇り、一般人や企業だけでなく、多くの著名人も利用しています。動画のジャンルも幅広く、YouTubeには多様なユーザー層が存在しています。
老若男女問わず不特定多数の人に広告できれば、当然企業のYouTubeを通して、新しくその企業を知る人が出てきます。これにより、会社のサービスや製品について訴求できる機会も増えるでしょう。現代ではスマートフォンが普及し、子どもであっても自分専用のスマートフォンを持っていることも多いです。こうした環境は、あらゆる年齢層にとって、YouTubeをはじめとした動画投稿サイトを非常に身近なものにしました。
また、YouTubeはほかのSNSとの連携もスムーズです。共有機能を使いこなせばInstagramやTikTok、Twitterなどでも同様の動画を載せられます。SNSが異なればユーザーも変わってくるため、新たなターゲットを得るよい機会となるでしょう。
このようにYouTubeをWebマーケティングに使うことで、世界中のYouTubeユーザーだけでなく、インターネットを利用しているあらゆる層に訴求する機会を得られます。
ただし、数多の世代に見られる可能性があることはYouTubeのメリットですが、顧客のイメージや新規のターゲット層は動画作成時に絞っておく必要があります。特に「どのような人へ向けたメッセージなのか」、「こちらの伝えたい議題はなにか」……この2点はしっかりまとめていないと、その動画を目にした際に、より強い広告効果は期待できないため、注意が必要です。
まとめ
企業がWebマーケティングにYouTubeを取り入れるメリットや活用方法といった基礎的な解説をしてきました。YouTubeを取り入れることで、自社のWebマーケティングの活性化が期待できます。
現代では、動画を製作すること自体は誰でも可能です。マーケティングに使う動画をプロに頼むべきか、自社で作成すべきなのかの判断は難しいでしょう。YouTubeマーケティングは、専門的な知識をもとに運用できないと、失敗の原因となります。失敗を防ぐためには、コンスタントな知識をアップデートが不可欠です。知識をアップデートさせ続けるコストの面からみても、マーケティングの根幹となる部分のYouTubeの動画製作は、外部委託することもひとつの有効な手立てといえます。
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