TVer広告の費用はいくら?出稿方法やメリットも紹介!

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TVer広告の費用はいくら?出稿方法やメリットも紹介!

TVer広告とは?

TVer広告とは?
TVer広告とは、TVerの動画配信プラットフォーム内で配信される広告のことです。
地上波のテレビCMと同様に、動画コンテンツの合間に広告を挿入する仕組みになっています。
TVerアプリは無料でダウンロードでき、誰でも簡単に利用できるため、幅広い層に視聴されています。

TVerのサービス概要

TVerのサービス概要

TVerとは、日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビの主要民放5局が共同で運営する動画配信サービスです。地上波の人気番組を放送終了後に無料で視聴できるため、多くのユーザーに利用されています。

項目 内容
運営会社 日本テレビ・テレビ朝日・TBS・テレビ東京・フジテレビ
サービス開始 2015年
主なコンテンツ ドラマ・バラエティ・ニュース・スポーツ
料金 無料
利用者層 幅広い年代(特に20~40代の利用率が高い)

また、TVerの利用者は年々増加しており、2024年11月時点のアプリダウンロード数は8,000万※1を突破しました。 特にテレビのオンタイム視聴が難しい若年層や忙しいビジネス層から注目され、新たな接触機会としても注目されています。
※1:Tver広告の資料より

広告の配信タイミング

TVer広告は、視聴者が番組を楽しんでいる流れの中で、決まったタイミングで配信されます。
このため、視聴者の広告への嫌悪感が少なく、広告のメッセージを自然に伝えることができます。

広告枠構成例

参考:広告枠構成例

広告の種類 配信タイミング 特徴
プレロール広告 番組開始前 視聴者が番組を待機しているため、視認性が高い
ミッドロール広告 番組の途中 CMと同じ感覚で視聴され、違和感が少ない
ポストロール広告 番組終了後 最後まで番組を見たユーザーに訴求できる

視聴可能なデバイス

TVerは、スマホ・PC・タブレット・コネクテッドTVなど、幅広いデバイスで視聴可能です。
これにより、テレビを持たない若年層にもリーチしやすく、広告配信の幅が広がります。

デバイス 主な利用シーン 特徴
スマートフォン・タブレット 移動中・隙間時間に視聴 手軽に視聴できるため、利用者が多い
PC 自宅での作業中や作業の合間に視聴 作業しながら視聴したり、ながら見に適する
コネクテッドTV 自宅でのリラックスタイム テレビ画面で視聴でき、没入感が高い

TVer広告の費用と料金体系

TVer広告の費用と料金体系

TVer広告の費用は、出稿金額や課金方式によって異なります。
テレビCMと比べると柔軟な料金設定が可能で、デジタル広告と同様に細かいターゲティングができるのが特徴です。

最低出稿金額はいくら?

TVer広告の最低出稿金額は一般的に50万円〜ですが、一部の代理店では10万円から始められるプランもあります。

運用タイプ 最低出稿金額 備考
直接出稿(フルマネージド) 約50万円~ 詳細なターゲティング設定が可能
代理店運用(セルフサーブ) 約10万円~ ターゲティングなどの一部の機能が制限

本格的に広告運用を行い、ターゲティングや戦略を細かく設計したい場合は、直接出稿を選ぶのがおすすめです。
一方で、まずは小規模な予算で試してみたい場合は、代理店経由を活用すると、手軽にスタートできます。

シーエムスタッフでは10万円からのご出稿が可能ですので、ご興味がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。

課金方式(CPM・CPCV)の違い

TVer広告では、CPM課金(Cost Per Mille)CPCV課金(Cost Per Completed View)という2つの課金方式が採用されています。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • CPM課金(表示回数ベース)
    • 広告が1,000回表示されるごとに課金される
    • 広く認知を拡大したい場合に有効
    • 単価目安:1,000回表示あたり約4円~20円程度
    • CPCV課金(視聴完了ベース)
  • CPCV課課金(再生完了ベース)
    • 広告が最後まで視聴された場合のみ課金される
    • 関心が高いユーザーに確実に届けられる
    • 単価目安:1視聴完了あたり約3.6円~5.4円程度

どちらを選ぶべきか?

認知拡大を目的に配信回数を重視する場合はCPM課金が適しています。一方、広告を確実に視聴してもらい、訴求効果を高めたい場合にはCPCV課金が効果的です。目的に合わせて最適な課金方式を選択しましょう。

費用対効果とROI

TVer広告は、ターゲティング精度が高いため費用対効果の高い配信が可能です。
特に、テレビCMと比較すると、より細かいターゲット設定が可能なため、無駄な広告費を削減できるのが大きなメリットです。

広告媒体 ターゲティング精度 費用対効果
テレビCM 低い(地域・番組単位) 広範囲にリーチできるが費用は高め
YouTube広告 高い(検索履歴・興味関心ベース) 視聴継続率が低く、スキップされる可能性あり
TVer広告 中~高(番組ジャンル・視聴データ活用) 視聴完了率が高く、ブランドリフト効果も期待できる

特に、ブランディングを目的とした広告では、視聴完了率の高さがROI(投資収益率)向上に貢献します。
実際に、TVer広告の視聴完了率は90%以上とされ、YouTube広告(約50%)と比較すると大幅に高い水準を維持しています。

TVer広告の特徴

TVer広告の特徴

TVer広告は、テレビ番組と同じ形式で配信されるため、従来のデジタル広告とは異なる強みを持つ動画広告の一つです。
特に、視聴完了率の高さ・詳細なターゲティング・ユーザーの広告に対する受容度の高さといった点が、他の動画広告と差別化されるポイントです。

視聴完了率が高い

TVer広告の特徴として、視聴完了率の高さが挙げられます。ユーザーは「見たい番組があるからTVerを立ち上げる」という強い意欲を持っており、広告が入ってもスキップすることなく見続けるケースが多いです。

秒数 広告視聴完了率
15秒 96%
30秒 95.2%
60秒 93.4%

参考:素材秒数別の完全視聴率

他の媒体と比較しても、YouTube広告の視聴完了率は約50%、Instagram・Facebook広告では約30~50%程度であるため、TVer広告は広告がより視聴されやすい媒体といえます。

ターゲティング精度が高い

TVer広告では、視聴者の年齢・性別・興味関心・視聴履歴をもとにした詳細なターゲティングが可能です。
興味関心に合った番組ジャンルを設定することで、無駄のない広告配信が可能になります。

ターゲティング項目 設定内容 活用例
年齢・性別 登録時のデータをもとに設定 若年層向けファッション広告、高齢者向け健康食品広告
地域 登録時の郵便番号データを活用し、市区町村単位で設定可能 地域密着型の飲食店や不動産広告
興味・関心 視聴履歴・番組ジャンルをもとにしたターゲティング スポーツ番組視聴者向けのフィットネス用品広告

特に、TVerではユーザー登録時に「生年月」「性別」「郵便番号」の情報を取得しており、このデータを活用することで、推定に頼らない高精度なデモグラフィックターゲティングを実現できます。

ユーザー嫌悪感が少ない

テレビCMに慣れているユーザーが多いため、番組視聴の途中で広告が入っても「テレビ感覚」で自然に受け止められやすいというのが大きな特徴です。

広告媒体 動画広告を自然に見られる割合
TVer広告 47.6%
無料動画投稿サイト 31.7%

参考:ユーザーアンケート『動画広告を自然に見られる割合』

また、TVerのブランドセーフティ基準により、子供や青少年に不適切・不快な表現が含まれる広告がほとんどないことも、視聴者が安心して広告を受け入れられる理由の一つです。

以下の記事でも「TVer広告のメリット」について解説しているのでご覧ください。

TVer広告の出稿と審査

TVer広告の出稿と審査

TVer広告を出稿するには、一定の審査基準を満たし、適切な手順を踏む必要があります。
他の動画広告プラットフォームと異なり、業態やクリエイティブの審査が厳格に行われるため、事前準備が重要です。
また、審査には時間がかかるため、スケジュールをしっかり管理することが求められます。

出稿の流れ

TVer広告の出稿は、大きく分けて5つのステップで進行します。

ステップ 内容 ポイント
1. 問い合わせ TVerまたは広告代理店に出稿の相談 早めに相談し、枠の空きを確認
2. 業態考査 広告がTVerのガイドラインに適合しているか審査 一部の業種は制限あり
3. 広告発注 出稿内容を決定し、契約を締結 配信期間・ターゲットを慎重に設定
4. 素材考査 広告クリエイティブの審査 約10~20営業日かかる
5. 配信開始 審査を通過した広告が配信される レポートを確認し効果測定

一般的に、出稿開始の『1か月前』には準備を始めるのが理想です。

審査基準と注意点

TVer広告は、ブランドセーフティを重視しているため、審査基準が厳しく設定されています。

  • 業態考査
    • ギャンブル、医療、アルコール関連など、一部の業種は出稿不可
    • 金融系の広告は、特定の条件を満たす必要がある
  • 素材考査
    • 誇張表現や過度な煽りは禁止
    • 公序良俗に反する内容は審査NG
  • 入稿規定
    • 動画の長さは6秒~60秒
    • 推奨解像度は1920×1080(フルHD)

広告の審査には、約10~20営業日かかるため、余裕を持ったスケジュールが必要です。
特に、年末年始や大型キャンペーン期間は審査が混み合うため、さらに時間がかかる可能性があります。

広告代理店を活用するメリット

TVer広告の出稿は、広告代理店を活用することでスムーズに進められます。

  • 審査や入稿の手続き代行
    • 煩雑な業態考査・素材考査を代理で対応
  • ターゲティングの最適化
    • 自社のターゲットに最適な配信設定を提案
  • 配信後のレポート分析
    • 視聴完了率やクリック率などのデータを分析
    • 次回の広告改善につなげられる

特に、TVer広告に初めて出稿する企業は、広告代理店を活用することでスムーズに運用できるため、積極的に検討する価値があります。
シーエムスタッフでもTVer広告の出稿を承っておりますので、ご検討中の企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

TVer広告の費用効果を上げる方法

TVer広告は、ターゲットに適した視聴者にリーチしやすく、コストパフォーマンスの高い動画広告手法として注目されています。
しかし、適切な戦略なしに配信すると、広告の効果が十分に発揮されないこともあります。
ここでは、TVer広告の費用対効果を最大限に引き出すための具体的な方法をご紹介します。

ターゲット設定のコツ

ターゲットを適切に設定することで、TVer広告の費用対効果を最大化できます。
TVerでは、年齢・性別・地域・興味関心などの細かいターゲティングが可能なため、無駄のない広告配信が実現できます。

  • ターゲティングのポイント
    • ターゲットを絞りすぎると配信数が減るため、バランスを考慮
    • 過去の広告データを分析し、効果の高い層を特定
    • リターゲティングを活用し、広告接触回数を最適化

テレビ・YouTube広告との併用

TVer広告は、テレビCMやYouTube広告と併用することで、より高い効果を発揮します。
各媒体の特性を理解し、適切な組み合わせを行うことで、ターゲットの認知度向上やコンバージョン率の改善が期待できます。

広告媒体 特徴 適した活用方法
テレビCM 広範囲の視聴者にリーチできる 全国規模のブランディング施策
YouTube広告 検索履歴や興味関心に基づいたターゲティングが可能 個別の商品・サービスの訴求
TVer広告 番組の視聴習慣に基づいた配信が可能 ブランド認知+視聴完了率向上を目的とした活用

TVer広告とテレビCMの併用事例

    • アサヒビール「アサヒ生ビール 通称マルエフ」キャンペーン
      人気ドラマの最終回に合わせ、テレビCMとTVer広告を連動させて配信しました。視聴者の関心が最も高まるタイミングで広告を届けることで、ブランド認知の向上と話題化に成功しています。

    TVer広告とテレビCMの併用事例

    参考:TVer広告を活用したアサヒビールの展開事例

このように、テレビCMによる広範な認知獲得と、TVer広告の精度の高いターゲティングを掛け合わせることで、広告効果をさらに高めることが可能です。

SNS広告との使い分け

TVer広告とSNS広告は、それぞれ異なる役割を持つため、ターゲットに応じて使い分けることが重要です。

広告媒体 特徴 適した活用方法
TVer広告 テレビ番組を視聴する層にリーチしやすい ブランド認知を高めたい場合に最適
Instagram・Facebook広告 細かいターゲティングが可能 特定の興味関心を持つユーザーに訴求
X(Twitter)広告 リアルタイム性が高く拡散力がある キャンペーンやイベントの告知に最適
  • 使い分けのポイント
    • 認知拡大を狙うなら「TVer広告」
    • エンゲージメント向上には「SNS広告」
    • ターゲットのデジタル接触ポイントに応じて最適な組み合わせを選択
    • 複数の広告を連携させ、一貫したマーケティング施策を実施

TVer広告とSNS広告を併用した事例

実際に弊社でも、TVer広告とSNS広告を組み合わせて高い効果を出した事例をご紹介しています。ぜひご参考ください。
株式会社ヤマト(ホンダカーズ愛知東)様の事例紹介

よくある質問

TVer広告はどのような企業や商品に向いている?

TVer広告は特に以下のような企業や商品に向いています。

  • ブランド認知を高めたい企業
    • スキップ不可のため最後まで視聴されやすく、ブランドの印象を深められる。
  • 番組視聴者層と相性の良い商品
    • 視聴習慣に合わせたターゲティングで、興味を持つ層に効率よくアプローチ可能。
  • 新商品や話題性のある商品をPRしたい企業
    • 番組連動の広告で話題化を促し、商品への関心や認知度を高められる。

TVer広告はスキップできない?

​TVerの広告は、テレビCMと同様にスキップすることができません。
​これは、TVerが広告収入によって無料で番組を提供しているためです。​広告をスキップできない仕様により、広告の完全視聴率が高くなっています。

TVer広告はどのようなターゲティングが可能?

TVer広告では下記のセグメントが可能です。

ターゲティング項目 具体的な設定内容
性別 男性、女性
年齢 5歳刻みで設定可能
地域ターゲティング ご指定の都道府県・市区町村
番組ジャンル ドラマ、バラエティ、アニメ、報道・ドキュメンタリー、スポーツ
テレビ視聴傾向 ローテレ層、ハイテレ層、その他
世帯年収 600万以上、800万以上、1000万以上
子供有無 子供有り

※セルフサーブの場合
※2025年3月時点

まとめ

TVer広告は、ターゲティング精度の高さと視聴完了率の高さから、費用対効果の高い広告手法として注目されています。出稿費用はプランによって異なり、少額から始められるものもあるため、目的や予算に応じた選択が可能です。 また、テレビCMやYouTube広告と組み合わせることで、より高い広告効果が期待できます。最適なプランを選び、効果的に活用しましょう!

今回の記事が、これからTVer広告を始めたいと考えているWeb担当者・マーケティング担当者の方の参考になれば幸いです。最新のトレンドや実績に基づいた運用を行いたい場合は、シーエムスタッフまでご相談ください。業種や商品・サービスを問わず、各企業様に最適なご提案をさせていただきます。

この記事を書いた人

伊藤愛莉

Webマーケティング部所属。人と関わる仕事を希望し、IT系の事務職から転職。Web広告の出稿、運用、改善やSNS運用を主に行っている。趣味は散歩。

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